こんな車もあったの?ルーフから入り込むフォード「プローブ・コンセプト」

2020-05-27

アメリカのフォードが1970年代にコンセプトシリーズとして出展した「プローブ・コンセプト」ですが、この個体は、空力的デザインを考慮したコンセプトカーでもあるので、車体形状が非常に複雑になっています。
しかも、ドライバーズシートに入り込むときはサイドからドアを開けることができなく、ルーフから入り込むという実用性”ゼロ”な構成に。


この個体は、ランボルギーニ「カウンタック」をライバル視したモデルと言われていますが、やはり「カウンタック」のシザードア(ガルウィングドア)に勝るデザイン力や非日常性が無かったことからお蔵入りになりました。

ちなみに、フォード「プローブ」は、マツダとの共同開発モデルとして誕生したもので、基本的には「カペラ」がベースになっています(兄弟車)。

関連記事:これはブッ飛んでる。アルファロメオのコンセプトカー「パンディオン」

アルファロメオが2010年にジュネーブモーターショー2010にて出展したコンセプトカー「パンディオン」。
その個体があまりにもインパクトがあり過ぎたのでご紹介。
この個体は、イタリアのデザイン工房のベルトーネが、アルファロメオ創立100周年記念にデザインしたモデルとのこと。

パンディオンのフロントグリルのデザインは、これまでのアルファロメオの盾形グリルを踏襲するも、それ以外のデザインはとにかく全てがぶっ飛んでいて、特に後ろのヒンジを利用して上に開くドア(シザードア+スーサイドドアの融合)でありながら、しかもめちゃくちゃに長いという非日常的過ぎるこのデザインはある意味ベルトーネイズムが存分に出ているようにも思えますね。
とてもアルファロメオが出展した個体には見えないです。

ちなみにこのときのジュネーブモーターショーでは、他にも「ブレラ」や「スパイダー」、「159」といった主要ラインナップが出展されていたのですが、ダントツで注目を集めていたのが「パンディオン」だったとのこと。
ちなみに、この「パンディオン」は「8C・コンペティツィオーネ」がベースとなっていて、パワートレインも排気量4.7L V型8気筒エンジンが搭載されています。

関連記事:こんなモデルも登場していた。まるでブガッティ「ヴェイロン」風のプジョー「4002」

プジョーが、過去にドイツ・フランクフルトモーターショー2003にて発表したコンセプトモデル「4002」。
こちらの個体、モデルイヤーとしてはフォルクスワーゲン「ゴルフV」と同じぐらいに登場しているわけですが、その特徴的なラジエーターグリルの起源は1936年に登場した究極の変態モデル「402」をモチーフにしたデザインとなっています。

元々この個体は、当時コンセプトレンダリングのタイトル「ライオン」と名付けられたデザイン画でしたが、プジョーのエンブレムでもあるライオンをそのまま車に反映させることと、今後の象徴ともいえる一台とするため、プジョー自らが1:1スケールの個体を製作した模様。

その個体が実際に当時のドイツ・フランクフルトモーターショー2003にて登場したわけですが、何ともこのデザイン(スタイリング)がブガッティ「ヴェイロン」にそっくりの何の。
同じフランスメーカということもあってか、どことなく統一感のあるスタイリングやラジエータグリルはまさしくブガッティ風で、近未来的でありながらもスポーツ性能も相当高いであろう評価を得ていました。

そんな「4002」には、レトロ風味の21インチホイールを装着しミシュラン製スポーツタイヤ、特徴的なスウォープボディにはガラス繊維とアルミニウムを混合した特殊なボディを実現。
サイドミラーはまるで動物の耳のような配置となっており、これで本当に両サイド確認できるの?と思える程に非日常的でありながらも近未来感が高い一台でしたね。