何だ、この安心感は?!ランボルギーニ「ウラカンLP610-4・スパイダー」の助手席に試乗する【動画有】

2020-11-14

先日、芦有ドライブウェイに訪問した際、みんカラでお友達になっていただけたランボルギーニ「ウラカンLP610-4・スパイダー」のオーナー様と初対面。

大変お忙しい中で、短い時間ではありましたが、車談義に華を咲かせながらも、「ウラカン」オーナー様のご厚意により、助手席に試乗させていただきました。

その際に、「ウラカンLP610-4・スパイダー」の助手席に乗ってみて、私が感じたことを以下に記載していきたいと思います。

【外観インプレ】
まず、今回(助手席にて)試乗させていただいた、ランボルギーニ「ウラカンLP610-4・スパイダー」は、「ウラカンLP610-4・クーペ」のオープンモデルとなります。

ボディカラーは、ジアッロ・インティ(パールイエロー)で、今となっては廃版になってしまった非常に貴重なカラーですね。

フロントのセンターストライプラッピングは、純正ではなく社外のオリジナルとのことで、とてもお洒落であり、オーナー様のセンスが感じられます。

また、フロントバンパーのロア部がブラックペイントで塗装されていることから、スタイルパッケージのオプションが加味されています。

その他にも、Gianoの20インチ鍛造ホイール(ハイグロスブラック仕上げ)、ダイナミックステアリング、磁気レオロジーサスペンションといったオプションがてんこ盛り。


【主要諸言・スペック】
・排気量5.2L V型10気筒自然吸気エンジン
・最高出力:610ps、最大トルク:520kgm
・ミッション:7速デュアルクラッチ(クリープ走行可)
・全長/全幅/全高:4,459mm/2,236mm(サイドミラー含)/1,180mm
・ホイールベース:2,620mm
・車両総重量:1,542kg
・0-100km/h加速:3.4秒
・最高速度:324km/L

【(助手席)試乗インプレ】
さて、早速ランボルギーニ「ウラカン」の助手席に乗り込むわけですが、車中に乗り込むときはかなり姿勢を崩さないと入りにくいですし、サイドシル部がかなり太いということもあるため、やはりシートに乗り込む際は、左脚からではなくお尻から先に乗り込んで、座ったお尻を車内にクルッと回しながら左脚から入り込んだ方が良さそうです。

そして、「ウラカン」のエンジンスタート。

「ウラカン」のエンジンスタート音は、とにかく凶暴なサウンドを奏でます。

しかもオプションのスポーツマフラも装着しているため、「ブォオオオン!グゴゴゴゴ」と、よりアグレッシブなサウンドとなります(デシベル値では約100[dB]ほどで、ガード下で電車が通り過ぎるのを聞くようなくらいの音)。

ちなみに、シートはアルカンターラのスポーツシート(フル電動調整シート)であるため、若干硬めではありますが、高速走行時や加速時のシートとの張り付きを考慮するとちょうど良い硬さかもしれません。

さて、まずは東六甲展望台~有馬より手前の芦有ドライブウェイの峠道を往復することとなります。

ルートは以下の通りとなるわけですが、ヘアピンコースやRの大きいカーブ等、とにかくスーパースポーツの走行性能を確認できる絶好のコースなわけです。

早速、東六甲展望台を出て、宝殿ICを通り過ぎ、長いストレートのトンネルに進入します。
ここで、「ウラカン」が驚異的な加速力を発揮します。

1速の状態から一気に5000回転まで回し、高速域に到達しながらスポーツエキゾーストサウンドを奏でます。

加速性能においては、やはりV型10気筒自然吸気モデルだけあって、非常に伸びがありますね。

助手席に乗っての乗り心地についてですが、スーパーカーに乗っているという感覚ではなく国産スポーツカーのような、若干硬めのような乗り心地。

路面のロードノイズを大きく拾うわけでもなく、「磁気レオロジーサスペンション」のオプション効果もあってか、しっかりと路面に張り付いているため、ちょっとした凹凸の道でも、磁性ダンパーのコントロールにより「縦揺れ(車内でシェイクされる感じ)」が全く無く、非常に安心して乗っていられます。

しかも、ヘアピンのような連続したコーナーに差し掛かるときの横Gも、シートにジワジワ伝わってくる一方、シートが体としっかりフィットしているため、横揺れも少なくて快適且つ安心して乗っていられるというのは、この個体の特筆すべき点でもあります。

また、ドライバさんのドライビングテクニックも非常に魅力的で、峠の下りにおいて、大きなRやヘアピンに差し掛かるときには、20mよりも手前からパドルシフトによるシフトダウンにて、減速と「ブババババババ!」というバブリングサウンドのパフォーマンスを演出しながら、しっかりとフットブレーキでスピードを制御し、余裕のあるコーナリングを魅せてくれるため、「このコーナーは余裕で曲がれる」と安心した気持ちで乗っていられます。

もちろん、反対の峠の上りにおいても、加速しながらコーナーを攻めていくわけですが、横方向へのロールもほとんど無く、安定したコーナリングを発揮し(おまけにこのときには4速→2速にシフトダウンしている)、この後のストレートでは2速にてフル加速をするため、更にエグ過ぎるエキゾーストサウンドを奏でるわけですね。

【総括】
今回、オープンモデルのランボルギーニ「ウラカンLP610-4・スパイダー」の助手席に試乗させていただきましたが、高速域にてコーナーに差し掛かったときの安心感は絶大で、ここまで何の不安も無く試乗体験ができるというのは、非常に不思議な感覚でもありました。

本来であれば、助手席に乗っている人間としては、自分の感覚で車を操作しているわけではないので、長いストレートからコーナーに差し掛かるときに、「おい、大丈夫か?本当に曲がれるのか?」と過度な不安になる一方、テンションがかなりハイになり、恐怖心を失いかけてしまうこともあるのかもしれません。

しかし、この「ウラカンLP610-4・スパイダー」は、そういった不安感を払しょくすることができ、「何なんだ、安心感は?!」と驚きがある一方で、自身の心の余裕を生み出す信頼性を掛け持った個体なのではないかと思います。

【最後に】
今回、初めてご挨拶させていただいたにも関わらず、助手席での試乗をさせていただけた「ウラカンLP610-4・スパイダー」オーナー様の懐の深さと優しさに心より感謝です。

これまでの試乗記録はコチラにてまとめております。