マクラーレンが遂に後輪駆動から四輪駆動へシフト?加速力に限界が見えてきたか

2020-05-26

これまで、ほとんどのスーパーカーが、0-100km/hの加速時間短縮や最高速度を維持するために四輪駆動を採用してきていますが、マクラーレンは全て後輪駆動モデルを採用してきており、数少ない四輪駆動を採用していない希少なスーパーカーブランドでもありました。

しかし、ここにきてマクラーレンCEOであるマイル・フレビット氏が、先週のグッドウッドフェスティバル2017にて、後輪駆動にもついに限界がきていることを示唆。


マイル・フレビット氏によると、「今はまだ四輪駆動モデルを計画しているわけではないが、いつかその方向性を指し示す必要がある。他社メーカのように0-100km/hの加速時間がどんどん縮まっているのは、やはり四輪駆動の特性を生かしているからだと思うが、後輪駆動では賄いきれない領域に迫ってきた」とコメント。

現在、マクラーレンの最新モデルとなっている「720S」は、これまでで最も強力な非電動モデルで、リヤアスクルだけで最高出力720psを発揮。
一方のハイブリッドモデルであるマクラーレンのアルティメットシリーズ「P1」も、ベースグレードで最高出力903ps、「P1 GTR」で最高出力986psを発揮し、それら全てが後輪駆動のみにてサポートしてきました。

しかし、これだけの過激なパワーを後輪駆動だけで支えるにはやはり無理があるとのことで、今後更にパワーアップされるであろうハイブリッドモデルやEVモデルにおいては、間違いなく新たなる設計変更や評価基準を見直する必要性があると示しており、更にはエンジンを後部のサブフレームに組み込む方式ではなく、エンジンを直接助手席の後部に配置することで、マクラーレンのレーシングモデルを彷彿させるレイアウトを検討していくことも必要であるしており、具体的に四輪駆動モデルへの検討が押し迫っていることも確認できますね。

Reference:CARSCOOPS