フォード製エンジンを搭載したマクラーレン「M1Bレクリエーション」がオークションに登場。予想落札価格は約3,300万円

2020-05-27

今月開催されるモントレーのRMオークションにて、マクラーレンのトラックモデル「M1Bレクリエーション」が出品されるとのこと。
「M1Bレクリエーション」は、1967年製のレーシングモデル「M6A」の後継を想定した幻のモデルで、ヴィジュアルの割に2008年にマクラーレンの工場にて余っていたシャシーをベースに製作した、ある意味”非売品”に部類する個体となります。

この個体を所有していたマクラーレン専門家のビル・モアール氏は、この個体の構築するために、ステアリングラックやリアアクスル、トランスアクスル、燃料電池の改良に取り組み、2012年にマクラーレンが新設計のシャシーを発表する前に先進的なプラットフォームを生み出し、その大枠を「M1Bレクリエーション」に導入したとのこと。


そのため、色んな意味で「M1Bレクリエーション」はマクラーレンの代表的な技術の切れ端となるものを取入れた、いわば”ベース”の集大成となりますが、搭載するエンジンも実は中々に過激。

パワートレインは、排気量5.7L フォード製V型8気筒エンジンを搭載し、最高出力は500ps以上を発揮。
しかもトランスミッションはまさかのトリプルクラッチとほぼ高確率でエンストする難易度マックスの足回り。燃料タンクは約90L設けているとのこと。

なお、RMオークションでの予想落札価格は2,700~3,300万円と言われていますが、コレクターの間では相当に注目されているとのことで、もしかすると更に高額な価格で取引される可能性がありますね。

Reference:autoevolution