元VW幹部のオリバー・シュミット氏が11の違法により起訴→懲役169年の刑になる可能性も

2020-05-26

アメリカ・ミシガン州のフォルクスワーゲンの環境・エンジニアリングセンターの元幹部であるオリバー・シュミット氏が、同社のディーゼルの排ガス規制に関連した様々な罪で起訴されています。

オートモーティブニュースによると、オリバー・シュミット氏は、クリーンエア法違反とアメリカでの排ガス不正行為の罪を認め、同氏が排ガス規定値を一時的にプログラムによってコントロールすることをエンジニアに対して隠ぺい工作を指示するなど、次々と犯罪の意図が明らかに。


これについて、オリバー・シュミット氏は、2015年夏に政府に対しても隠ぺいを図るために、不正な報告書を作成・提出するよう指示していたことも明らかとなり、これについては最高7年の懲役と480万円~4,800万円の罰金刑が下されるわけですが、同氏はこれまでに合計11個の違法罪で起訴されることとなり、懲役169年の刑を言い渡される予定となっています。

過去これまで、フォルクスワーゲンの引き起こした排ガス不正問題については、アメリカ当局からの制裁金として1.5兆円にも及ぶ大金を支払うことで和解しましたが、これによる同社の信頼性は大きく低下することとなり、更にはその問題の陰に隠れたリーダーであるオリバー・シュミット氏が永久追放されることは当たり前と言えば当たり前。
オリバー・シュミット氏の判決は、今年の12月6日を予定していますが、正式な判決が下されるまでは拘束されるとのこと。

Reference:CARSCOOPS