AMGが将来のEVの可能性をコメント「これから200年先もV8で満足することはできない」

2020-05-27

メルセデスベンツのスポーツブランドに位置するAMGにおいて、同社の自動車開発担当ディレクターのDrummond Jacoy氏が、将来のAMGの電気(EV)モデルについての考えを示唆。
それは、同社の古典的なAMGのDNAを一部引き継ぎながらも、EV技術を上手く生かすためにはどういった方法が最善かを徹底的に調査していく必要があるというもので、今後ドイツの御三家に該当するBMWやアウディといった強豪ブランドがEVモデルの開発を進めるなかで、AMGがどれだけその差を縮めることができるかがカギとなっています。


AMGのEV技術についてDrummond Jacoy氏は「もし、AMGがEV技術を進歩させなければ、これから200年間は世界をV8エンジンで満足できるようなものは作れないだろう。以前、SLSにて販売した100%EVモデルのように、高出力・高トルクを発揮し全世界を満足するためには、内燃機関エンジンでは限界ある」とコメント。
そのためには、すぐなるEVモデルは無理にしてもハイブリッドモデルを積極的に導入していくことが今後のAMGの大きな進歩に繋がるとDrummond Jacoy氏は考えていますが、実際にハイブリッドトレーンを搭載するのはメルセデスベンツのSクラスのみ。

もちろん、メルセデスベンツ・AMG共にハイブリッドモデル(EQパワー+)を順次開発・発表していく流れは準備できていると思われますが、今年の3月にも発表されている4ドアセダン+ハイブリッドモデルの「AMG GT」が開発を進めており、元々ベースの「GT」にも搭載している排気4.0L V型8気筒ツインターボエンジンに1基のモータを搭載することで、合計最高出力を800ps以上位に引き上げ。更には0-100km/hの加速時間は3.0秒以下にまで縮めることが可能で、ハイパワー且つ環境性能に特化したモデルになることは間違いないとし、この情報が確実なのであれば、まずはベースとなるハイブリッドモデルのラインナップ拡充と、技術の蓄えを以てして電気自動車への取り組みを確かなものにしていくことが望ましいと思いますね。

Reference:CARSCOOPS