マツダの次世代技術・ロードマップを公開。2021年以降にはPHEVエンジンが本格化?

2020-05-27

マツダは先日、トヨタと技術資本提携を結び、2030年を見据えた技術開発の長期ヴィジョン「サスティナブル”Zoom Zoom”宣言2030」を発表しましたが、その具体的な次世代技術のロードマップが公開。
上のロードマップを確認していくと、スパークプラグレスガソリンエンジン「SKYACTIV-X」が2019年にオフィシャル的に採用され、更に同年にはマツダの新たなプラットフォーム技術「SKYACTIV-BODY & CHASSIS GEN2」なるものが次世代の「マツダ3/アクセラ」に導入することも判明しています。

※次世代エンジン「SKYACTIV-X」

<革新技術>
・ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮によって自己着火させる燃焼技術(圧縮着火、Compression Ignition(CI))を世界で初めて実用化。
・マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」(火花点火制御圧縮着火)によって、従来ガソリンエンジンにおける圧縮着火(CI)の実用化で課題となっていた、圧縮着火(CI)の成立範囲を拡大することで、火花点火と圧縮着火(CI)のシームレスな切り替えを実現。

<特長>
・ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特長を融合した、新しいマツダ独自の内燃機関であり、優れた環境性能と出力・動力性能を妥協なく両立。
・圧縮着火(CI)によるこれまでにないエンジンレスポンスの良さと、燃費改善目的で装備したエア供給機能を活用し、現行の「SKYACTIV-G」に比べて全域で10%以上、最大30%におよぶ大幅なトルク向上*3を実現。
・圧縮着火(CI)で可能となるスーパーリーン燃焼*4によって、エンジン単体の燃費率は現行の「SKYACTIV-G」と比べて最大で20~30%程度改善。2008年時点の同一排気量の当社ガソリンエンジンから、35~45%の改善。最新の「SKYACTIV-D」と同等以上の燃費率を実現。
・低燃費率領域が極めて広いエンジン特性によるギア比選定の自由度の大幅拡大により、走りと燃費を高次元で両立。

Via:MAZDA


また、2019年より「マツダ3/アクセラ」は、Connectインフォテイメントシステムや新たなデザインとなる「魂動デザイン2」も導入され、更なる高級感とスポーティさを兼ね備えた個体を確認することができるかもしれません。

また、これまで内燃機関技術を貫いてきたマツダも、トヨタとの技術資本提携によって、トヨタからハイブリッド技術の提供を本格的に受けることになると思いますが、2019年には恐らく48VのマイルドハイブリッドシステムとバッテリーEV技術の導入、更に2021年以降にPHEV技術の導入(もしかすると、先日のスズキのようなディーゼルハイブリッド導入の可能性も?)も本格化することも。
これまで、100%内燃機関が売りであったマツダ技術が、今後主要ラインナップから薄れていくことは確実ではあるものの、どこかちょっと寂しい思いもありますね。

Reference:autoevolution