マツダがSKYACTIV-Xとは異なる、ツインターボとスーパーチャージャーを良いところ取りした新たな特許を取得。

2020-05-26

マツダは、以前に「HCCIエンジン(Homogenous Charge Compression Ignition)」という、点火ではなく圧縮による”予混合圧縮自動着火”技術を取り入れた、全く新しいエンジン”SKYACTIV-X”を発表したばかりですが、この技術とは全く異なる燃費とダイナミックなパフォーマンスを併せ持つ、画期的なガソリンエンジンの特許を取得した模様。

関連記事:マツダ「アクセラ」の新技術のHCCIエンジンを搭載。9月のフランクフルトモーターショーにて明らかに

現在、浮上している新たな情報としては、ツインターボチャージャーとスーパーチャージャーを4気筒エンジンに搭載し、低回転数でスーパーチャージャーを、高回転の場合にはツインターボチャージャーを使用することで、双方のデメリットを補い高レベルの動力に達することができる技術「トリプルチャージャー」を特許出願。


この新技術は、3年前にボルボが同様の機能を持っていたもので、全く新しい技術ではないものの、排気量2Lという低排気量から上記のトリプルチャージャーを搭載することで最高出力450psまで発揮したという情報もあり、相当の期待がもたれたエンジンでした。

なお、今回新たに特許取得した「トリプルチャージャー」は、マツダの主力製品でもある「MX-5/ロードスター」に搭載する予定。
しかし、このエンジンの最大のデメリットとしては、エンジンサイズが拡大されることと、より複雑な設計を要しているためにコストが大幅に上昇することから実際に市販化するにはかなり厳しい状況にあるものの、一方では、10月に開催予定の東京モーターショー2017にて公開予定の「RX-9」に搭載する可能性もあるのでは?という情報もありますが、ここはさすがにロータリー技術を使用しない限り、マツダのロータリーファンも許せないと推測。
いずれにしても、この画期的な技術は、後の「MX-5/ロードスター」ないしはスポーツモデルに採用する可能性が高く、低排気量且つハイパワー、そして低燃費という良いとこ取りのエンジンを搭載することで、他社との技術力の差を見せつける大きなきっかけになるのではないかと思います。

Reference:autoevolution