【アップデート】意外な真実。30年ほど前にフェラーリよりも先にランボルギーニ・ポルトフィーノが発表されていた件…何とモチーフとなったのはカウンタック
ポルトフィーノという名はフェラーリよりもランボルギーニが圧倒的に先だった
フェラーリのエントリーオープンモデルといえばポルトフィーノ(Ferrari Portofino)ですが、実はそれよりも30年ほど前に、ランボルギーニがV型8気筒エンジンを搭載した4ドアセダン・ポルトフィーノ(Lamborghini Portofino)を発表していたことをご存じでしょうか。
このモデルは、当時親会社であるクライスラーの傘下にあった時代に、クライスラー・チーフデザイナーのケヴィン・ヴァーダイン氏がデザインしたコンセプトモデルとなります。
モデルモチーフはカウンタック、モデルベースはジャルパ
ランボルギーニ・ポルトフィーノは、1970年代にスーパーカーブームの火付け役となったカウンタック(Countach)をモチーフとした一台で、4ドア&4シーターのスポーツセダンとして1987年のフランクフルトモーターショーにて世界初公開されました。
当時は相当なインパクトのあったカウンタックと同じシザードアを採用し、更にはリヤドアにおいてもヒンジで上方へ持ち上げるスーサイド&シザードアを採用。
かなり自由な発想で世界から注目を浴びたポルトフィーノは、イタリア・トリノのコッジョラにて製造され、シャシーは1981年に発表した2ドアクーペモデルのジャルパ(Jalpa)のシャシーをベースとしていたため、エンジンはミドシップ搭載、駆動方式は後輪駆動のみとなります。
パワートレインは排気量3.5L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、トランスミッションはジャルパと同じ5速MT、最大トルクは230Nmを発揮。
ちなみにポルトフィーノは、世界でたった1台しか存在しないコンセプトモデルでしたが、1991年に車で輸送中に大事故で大破してしまうも、約3,600万円という費用をかけて復元し、現在ではクライスラーの象徴として同本社にて展示。
なお、ランボルギーニ・ポルトフィーノのデザインは、当時多くの自動車メーカーに大きな影響を与え、クライスラー・コンコードやダッジ・イントレピッドといったクライスラーの初期モデルのプラットフォームとして採用されていました。
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