レクサス・新型「CT200h」を見てきた。迫力ある外観へと一新し、安全装備も充実

2020-05-26

さて、レクサスの新型「CT200h」の展示車をようやく拝見することに。
今回も拝見させていただいたところは、いつもお世話になっているレクサス宝塚さん。
今回の「CT200h」は、8月24日(木)にマイナーチェンジを果たし、外観のデザインの小変更と安全機能(「プリクラッシュセーフティシステム」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」「レーダークルーズコントロール」)を標準装備したエントリーモデルとなります。
エントリーモデルとはいっても、やはりレクサスの高級感漂う雰囲気に加えて、上質且つスポーティな走りを提供するパフォーマンスの高さはやはり一級品。
残念ながら、試乗車は準備されていない(9月に試乗車を手配予定)ものの、今回は展示車両をチェックしてきました。


今回拝見した展示車両は「CT200h VersionC」という中間グレードで、ボディカラーは何ともマニアックなディープブルーマイカとなっています。
まずはフロントをチェックしていきますが、やはり大きく変化したところはフロントのスピンドルグリル。
今回のマイナーチェンジにより、「CT200h」のフロントのスピンドルグリルは、グレードに関係なくメッシュ(網目)タイプに変更となりました。
これまでは、”F SPORT”以外の”ベースグレード”、”Version C”、”Version L”では、レイヤー状のグリルになっていたのですが、全てのグレードをよりスポーティに統一してきましたね。

“F SPORT”のグレードとなると、メッシュグリルには「メタリックブラック/漆黒メッキモール/メッシュタイプ」とより洗練されたデザインとグレードアップしますが、それ以外のグレードにおいてはちょっとメタリックになったメッシュグリルという印象ですね。
ちなみに以下は”F SPORT”専用グリル。

また、フロントフォグランプ周りも、前モデルではボディカラーと同色になっていたのですが、今回のマイナーチェンジによりブラック(グレー?)のプラスチックパーツを導入。
よりメリハリをつけたデザインへと一新していますね。

続いての大きな変更としては、フロントヘッドライト。
従来のレクサスのアイデンティティであったアローヘッド形状(L型ポジションライト)が下部ではなく上部へと移行していますね(まるで眉毛のよう)。
これにより、より立体感と表情が付加さえていますね。
おまけにアローヘッドは粒々のLEDではなくシームレスという「LS」「LC」「LX」「GS」といった上位グレードにか採用されなかったライトとなっていて、他モデルとの差別化が図られています。
個人的にこの思い切ったアグレッシブデザインはとてもウェルカムで、レクサスのアイデンティティを打ち破る(しかもエントリーモデルが)一つのきっかけとなる一台になっているのではないかと思います。

ちょっと斜めの表情を見ても、そのインパクトと迫力ある表情は、「CT」がまさに”垢抜けた”デザインとも言えますね。

続いてはサイドを確認していきます。
サイドのスタイリングはこれまで通りの変わらないCセグメントハッチバックで、フロント・リヤのオーバーハングの変更も特に無しといったところ。
「ディープブルーマイカ」というボディカラーの影響もあってか、非常に引き締まりのあるスタイリングにも見え、ここにホイールをブラックにするとより筋肉質のあるスポーツハッチバックへと変貌するのではないかと思います。

ホイールはVersion C専用の16インチの切削光輝タイプ。
前モデルよりもスポーティなデザインへと一新していますね。F SPORTは前モデルと変わらずの5本ダブルスポーク切削光輝なので、今回はVersion Cならではの個性が出ています。
タイヤサイズはフロント・リヤ共に205/55R16でYOKOHAMAのデジタイヤを装着していますが、この辺りは前モデルと同様のサイズですね。

続いてはリヤを確認していきましょう。
リヤテールライトがよりL型へと変化していることが確認できます。
複数の素子(粒々)によって照らされていたライトが、こちらもフロント同様にシームレスへと変わっています。

リヤテールのサイドには、ちょっとしたスピンドルグリルのメッシュのようなデザインも入っています。

レクサスならではの横に長いライトですが、前モデルでは一部しか点灯していなかったため、今回の横全体が点灯するというのは個人的には結構求めていた改良なので、非常にありがたいですね。

ちなみに、新型「CT200h」のライトの点灯に加え、ウィンカーの点滅は以下の動画の通りとなっています。

続いては内装を確認していきましょう。
ドアを開けたときの重厚感や内装の雰囲気はこれまで通りですね。
ちなみに、インテリアシートはシャトーという新色で、シートマテリアルはファブリックとなります。
オプションにてLtex(合成皮革)の選択も可能となっています。
シートリクライニングは電動のパワーシートとなっており、これはVersion Cから適応されます(ベースグレードは手動)。

ドアの内側にシャトーのファブリックが内張りされていますね。
非常に落ち着いた雰囲気を演出しています。

ダッシュボード周りも前モデルと変わらずですね。
オーナメントパネルはバンブーという渋い色合いとなっていますが、こちらは有償オプションとなります。
ちなみに、ETCキットはパッセンジャーシート側のグローブボックス内に配置しており、こちらも前モデルと変わらず。

運転席側のインフォテイメントディスプレイや速度メータ等、センターコンソール、物理ボタン等も従来通りですね。

内装で変化したのは、やはりナビゲーションサイズが7インチから10.3インチへと(横長に)拡大したこと。
これにより、テレビを見つつもマップを見ることができる2画面機能も搭載し、よりワイドにマップを見ることもできるといった点では、利便性が大きく向上していますね。
ちなみに、今回のナビ拡大化により、従来7インチではナビゲーション画面のOPEN/CLOSEが可能でしたが、それができなくなります。

あとは、車両のエンジンスタートしたときのスタートアップサウンドですが、こちらは特に変化はないですね。
新型「CT200h」のスタートアップサウンドは以下の通り3種類の設定が可能となっています。

コチラはリヤシート。
3ナンバーのCセグメントハッチバックとはいえ、やはりリヤの居住空間はちょっと実用性欠ける部分はありますね。
子供が乗る分には良いのですが、少し大きめの大人が乗ると結構苦しいかもしれません。

後席はどちらかというエマージェンシーシートか荷物置き用としては十分に活用できるかと思います。

リヤトランクも大きな変化無さそうですね。
ゴルフバックは何とか一つ詰めれるかな?といった印象。

以上が、マイナーチェンジした「CT200h」となりますが、全体的な雰囲気やデザインは正しくスポーティかつ迫力さを向上し、レクサスのエントリーモデルとは思えないほどに確実に質感はアップしていると思います。
しかしながら、その一方でちょっと残念に思うことは、パーキングブレーキが電動ではなくフット式ということ。レクサスの現行モデルでフット式になっているのは「CT」「HS」「IS」「RC」「RC F」となっていますが、これらのモデルは主要ラインナップとして活躍しているため、電動パーキングというのはある意味重要な装備とも言えます。
次なるマイナーチェンジ又はフルモデルチェンジにて電動化となることを期待したいところですね。