世界限定18台。伝説の公道仕様となるアルファロメオ「33ストラダーレ」が50歳を迎える

2020-05-26

アルファロメオのレーシングモデル「ティーポ33」を公道仕様にした「ティーポ33/2ストラダーレ」(通称:33ストラダーレ)が1967年8月31日に、モンツァのF1グランプリ前夜に製造開始してから50周年を迎えました。

「33ストラダーレ」は、1967年~1971年の約4年間に僅か18台のみ製造されたモデルで、その内の5台はコンセプトカーとして製造されたため、実際の市販車両として製造されたのはたったの13台となります。
車体のデザインはランボルギーニ「350GTV」のデザインを担当したベルトーネ・チーフのフランコ・スカリオーネ氏、車体製作は、後のアルファロメオ「8Cスパイダー」の製作も担当したカロッツェリア・マラッツィ氏。


なお、パワートレインは排気量2.0L イタリアの燃料噴射装置を製造する特殊なSPICA製ドライサンプV型8気筒エンジンを搭載していたわけですが、これは、4つの点火コイルと16のスパークプラグを持つ非常に独特な設計がなされた当時のハイスペックエンジンとなります。
なお、最高出力は230ps/10,000rpm、車体重量は700kgと非常に軽量で、0-100km/hの加速時間は当時ではとんでもない加速力となる5.5秒を実現(レーシングカーと全く同じ性能)。最高時速は260km/hまで到達します。

なお、「33ストラダーレ」は、イタリア・ミラノにあるミュゼオ・ストリコにて誕生50周年記念として特別展示され、更にはこの個体のシャシーから派生した「カラボ」「イグアナ」「33/2スペチアーレ」「Cuneo」「ナバホ」が展示されるとのこと。
また、それ以外にも「33/2ストラダーレ」はもちろんのこと「33/2デイトナ」「33/3」「33 TT12」「33 SC12ターボ」も展示されるとのことですが、恐らくこれらだけの個体を揃えるだけでも、数十億円から数百億円になるのではないかと考えられます。

Reference:CARSCOOPS