レクサス「LX570」の2列シートタイプを見てきた。「デカイ・広い・ゴツイ」フラッグシップSUV【動画有】

2020-05-26

昨日、レクサスの新型コンパクトSUVモデル「NX」の展示車の拝見に加えて、先日一部改良が施されたフラッグシップSUV「LX570」も見てきました。
今回も拝見させていただいたところは、いつもお世話になっているレクサス宝塚さん。

今回の一部改良により、ワングレードのみであった3列シート&8人乗りから、2列シート&5人乗りを新規ラインナップ。加えて、トレーラー等をけん引するヒッチメンバーも標準装備となりました。
今回展示している個体は2列シート&5人乗りの新規モデルとなりますが、5人乗りにしてはあまりにも広すぎる室内空間と、圧倒的なサイズ・存在感はまさにフラッグシップSUVたる所以ですね。


今回拝見した個体は、上述の通り「LX570」の2列シート&5人乗りモデル。
ボディカラーはソニッククォーツ(ホワイト)に内装はブラックというシンプルなオプション構成となっています。

レクサス「LX570」は、SUVラインナップの中でも圧倒的な存在感とサイズ感を誇るフルサイズクロスオーバーで、北米はもちろんのこと、中近東やロシア、そして日本においても根強い人気を誇るラグジュアリーモデルとなります。

フロントデザインを見てみると、やはりそのフロントマスクの重厚感がありますが、ロア部のダイナミックな厚みを加えることで車両の安定性を創出。
下端部がプロテクター形状を彷彿させ、フードからの勢いと一体となった力強いスピンドルグリルが、フラッグシップSUVとしての風格を表現していますね。

フロントヘッドライトは三眼が連なるフルLEDを装備。
その下には、一体型となるアローヘッド(L型ポジション)シームレスライトを装着していますね。
そこに隣接する力強くもダイナミックで繊細なスピンドルグリルとの相性は抜群ですが、このデザインを創り出すために数か月の設計期間を要したとか。

サイドのスタイリングとデザインを見ていくと、フロントと同様の迫力ある厚めのアンダーボディは、内に秘めた本格的なSUVといったところでしょうか。
また、伸びやか且つシャープなシルエットは、活き活きとした躍動感を感じさせます。
リヤへと抜けるルーフサイドやフロントに大きく傾けたクォーターピラーは、フルサイズSUVを擁するビッグキャビンに、そして過酷な環境下においても快適で豊かな時間を共有できる、そんな温かみを忘れない上質さも兼ね備えています。

リヤにおいては、ミドルサイズSUV「RX」やコンパクトSUV「NX」の流れるようなスタイリングではなく、ミニバンに近いフラットな畳み掛け。
正面から見たときの立体感は薄れてしまいますが、それ以上のサイズ感のインパクトが相当に大きいため、むしろこういったデザインの方が見栄えも良いのかもしれません。

リヤテール周りは、ウィンカーも含めてアローヘッド形状をしっかりと取り込んでいますね。
もちろん、ウィンカーはフロント・リヤ共にシーケンシャル(流れる)式となっています。
以下は、「LX570」のシーケンシャルウィンカーの映像となります。

【LEXUX「LX570」 Blinker ”レクサス「LX570」の流れるウィンカー”】

また、今回のマイナーチェンジによる2列シート&5人乗り仕様により、ラゲッジスペースも大きく拡大化。やはり3列目のシートが排除されたことにより、よりラグジュアリーかつ快適性を確保した「走る高級ホテル」。

シートリクライニングはもちろん、見事にフィットするレザーシートと、コンシェルジュ機能による各人の適切な温度設定も備わったおもてなしに間違いなく最高のひと時を味わえるクルマへと進化していると思われます。

ホイールはオプションとなる275/50R21の切削光輝アルミホイール。
ホイールデザインもダブル10スポークとかなりの重厚感があるように思えますね。

マフラは標準で左側に隠れるような形で配備。
大排気量エンジンでもあるため、マフラの排出口はやはり下向きになっていますね。
それにしても、マフラもまぁデカイことデカイこと。

続いては、インテリアですね。
シートカラーはかなりシンプルなブラックを採用。
見た目も肌触りも座り心地も上質なセミアニリン本革を使用。
ちなみに、1列から2列目へと下がるに従い、少しずつアイポイントを高くしている設計にしています。
これは、どの席に座る人でも前方の景色を見えやすくすることやリラックスと開放感を味わえる空間を提供するため、とのこと。
この辺りのさりげない”おもてなし”は、レクサスの専売特許でもありますね。

内装もとにかく充実していますね。
広々(過ぎる)とした空間の提供はもちろん、ワンアクションで、オートエアコンやステアリングヒーター、シートヒーター、シートベンチレーション付シートの作動と助手席、セカンドシートの着座乗員を検知すると各空調装備が自動的に連動し、快適な状態を維持する「クライメントコンシェルジュスイッチ」も備わっています(この機能は今のところ「LX」のみに装備)。
また、リヤシートにも最高の贅沢を提供するために大型高精細ディスプレイ(11.6インチ)で映像を楽しめるリヤシートエンターテイメントシステムも装備。
なお、ナビゲーション画面は超大型の12.3インチを搭載しています。

各種パーツやトリム等も上質。
特にオーナメントパネル等の異素材による対比と調和は室内の表情を豊かに彩っていますね。

ちなみに、エンジンスタートする際のスタートアップサウンドは、前モデルからは特にアップデートされていません(スタートアップサウンドの動画を以下に添付)。

【LEXUS「LX570」Start UP Sounds “レクサス「L570」スタートアップサウンド”】

今回の一部改良により「LX570」は1グレードから2グレードへと展開され、それに加えて価格は1,100万円→1,115万円と若干の値上がりとなるも、それ以上に走破性や先進性、そしてデザイン性においてもレベルアップを見せています。

なお、「LX570」の主要緒元・スペックは以下の通り。

【主要諸元・スペック】
・排気量5.7L V型8気筒DOHCエンジン
・最高出力:377ps、最大トルク:534Nm
・全長/全幅/全高:5,065mm/1,980mm/1,910mm
・ホイールベース:2,850mm
・最低地上高:225mm
・最小回転半径:5.9m
・車両総重量:3,160kg
・燃費:6.5km/L

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