トヨタ・Gazoo Racingがスポーツカー向けの専用プラットフォームを開発。いずれはトヨタの標準ラインナップにも採用か

2020-05-26


トヨタは先日、若者のクルマ離れの対策として、スポーツモデル”G’z”の最新モデルとなる”GR(Gazoo Racing)”ブランドを発表しましたが、その一方で、Gazoo Racingによる新たなスポーツカー向けのプラットフォームを開発していることが明らかにしました。

これは、Automotive NewsがGazoo Racing(GR)部門の専務役員である友山茂樹氏とのやり取りにて判明したものであり、具体的な詳細は明らかになっていないものの、「次世代モデルのスポーツカーにおいては、GRのプラットフォームを使用し、最終的には世界に匹敵するほどに進化させる」とコメントしており、これに加えてトヨタの主要ラインナップにある「86」などのスポーツモデルに適用される可能性があることを示唆しています。


トヨタが、モータースポーツ部門から撤退を発表後は、本格的にGR関連の製品開発に注力し、特に新たなプラットフォームの開発においては、エンジニアを含む製品開発部門に関与すべき人材を200名任命し、「トヨタに大きく興味のある人物だけを選出した」として、現時点でのトヨタのデメリットポイント等を抽出することで、全てをメリットに変えていくためのプロセス段階に入ってきているとのこと。

ちなみに、トヨタが現在開発中のプラットフォームとは別に、マツダと技術資本提携を締結後、次世代モデル「マツダ6/アテンザ」にトヨタの技術(後輪駆動モデルを採用するプラットフォーム)を導入することに対して、数多くのユーザから非難の声が挙がっていましたが、GRが開発している技術は、この技術とは全く異なるもであることは確か。
例えばトヨタの次世代モデルの先駆けになるであろう「86」が、最新の後輪駆動モデルを発表する可能性があるとのことで、こちらについては、軽量化に伴い加速性能はもちろんのこと、ねじり剛性の向上や乗り心地においても現行のTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を超える品質になることが考えられます。

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Reference:autoevolution