サウジアラビアの女性の自動車運転が2018年に解禁。経済効果は圧倒的、900万人近くの女性ドライバが増える可能性も

2020-05-26

サウジアラビアといえば、スーパーカー等を数多く所有する富豪やスポーツカー等をパトカーとして採用するなど、自動車産業が発達しているようにも思えますが、同国の法律において世界で唯一「女性が自動車の運転を禁じられている国」としても有名。

しかし、2018年6月以降からこの法律は廃止されるとのことで、ムハンマド皇太子兼国防相が主導する経済改革プロジェクトとなる「ヴィジョン2030」に向けて、「働く女性へのサポート」を目的に本格始動がすることが決定。
(サウジアラビアの国王であるサルマン・ビン・アブスラジス氏によると、この運転解禁を解除する意思決定要因は、国の経済を多様化し、石油への依存減らすことであると、広く考えられている)


今回発表されている女性の自動車運転の解禁により、自動車を購入するにあたっての経済効果は計り知れないもので、少なくとも900万人(サウジアラビアの女性人口は約9,000万人)の増加が見込めるとのこと。
なお、この法律が廃止されることでアメリカの自動車メーカ・フォードは、女性ドライバへの最大限のサポートをすべく、自動車のリヤビューミラーに女性の目を描き「運転席へようこそ」と女性ドライバを歓迎すイメージポスターを作成。

以前から女性の自動車運転解禁を目的に積極的な運動を行ってきたサハル・ナシフ(Sahar Nassif)氏に、フォードから、これから働く女性や運転を望んできた女性の代表として「マスタング」が寄与するという粋なサプライズも。

一方でイギリスのランドローバーは、女性がハンドバックに保管するアイテムの一つに車のキーを加えることで、自動車をもっとに身近にするイメージ画像を公開。


その他にも、フォルクスワーゲンは、目に見えないハンドルを握っている女性の手を模したイメージ画像を公開することで、「次はあなたが運転席に座る番です」と、こちらも女性ドライバを歓迎。


もちろん、上記メーカ以外にもトヨタや日産、レクサスも関心を持っており、サウジアラビアでの自動車販売を目的に新たな機能を盛り込むなどの検討が着々と進められているとのことです。

Reference:CARSCOOPS