日産の不正検査問題により、過去45か月間・110万台以上の車両が全てリコール。なお、虚偽報告で罰金2億円も

2020-05-26

以前から大きな話題となっている日産の不正検査問題について、日産は任命されていない検査員(又は認定されていない検査員・短期派遣として雇われた人物を検査員とする等)による合否判定を行ったことにより、安全環境性能法規保安基準に関する検査を十分に行っていなかったとして、特に過去45か月間に検査されたOEM車両を含める全ての車両(38車種・約116万台)をリコールすることを発表しました。


ちなみに、リコールの対象となる個体(38車種・約116万台)は以下の通り。

・「ノート」・・・35万台
・「セレナ」・・・284,000台
・「シルフィ」・・・13,000台
・「NV350キャラバン」・・・6,400台
・「バラメディック(救急車)・・・200台
・「エルグランド」・・・25,000台
・「ジューク」・・・27,000台
・「アトラス」・・・9,900台
・「NV200バネット/NV200」・・・30,000台
・「GT-R」・・・2,000台
・「エクストレイル」・・・169,000台
・「スカイライン」・・・10,351台
・「シビリアン」・・・1,400台
・「ウイングロード」・・・11,110台
・「NV150AD/AD・AD EXPERT」・・・45,500台
・「ムラーノ」・・・230台
・「ティアナ」・・・15,000台
・「フーガ」・・・9,000台
・「シーマ」・・・1,000台
・「キューブ」・・・3,1500台
・「フェアレディZ」・・・2,030台
・「リーフ」・・・38,050台
・「マーチ」・・・49,000台
・「ラティオ」・・・9,000台
・「e-NV200」・・・2,000台

いすゞ
・「コモ」・・・920台
・エルフ・・・113台

スズキ
・「ランディ」・・・4,300台

マツダ
・「ファミリアバン」・・・5,060台

三菱自動車
・「デリカバン」・・・800台
・「デリカD:3」・・・400台
・「ランサーカーゴ」・・・2500台
・「プラウディア」・・・160台
・「ふそうキャンター」・・・850台

今回のリコール措置として、指定整備工場にて点検と車検を行い、不具合があった場合には是正処置を行い、適合車両にリコール対応済みの銀色のラベルを貼付するとのこと。
なお、ディーラーなどの指定工場に所有者が車両を持ち込むことが必要とのことで、作業には1台あたり2時間半~4時間が予定される模様。

なお、今回のリコール以外においては、日産が認定検査員による検査を完了させたという書類を偽装していた事実も確認されているとのことで、これについても非常に重いペナルティーを受ける可能性高く、虚偽報告と認められれば、罰金2億円が適用されるとのこと。

Reference:Response