超希少なBMW「M1」が中古市場にて登場。走行距離約13,000km、価格は約7,900万円にて販売中

2020-05-27

中古車市場にて、BMWのスーパーカー「M1」が販売中。
この個体は、1976年にBMWモータースポーツ(現在のBMW Mグループ)が、当時の強豪モデルであったポルシェ「934/935」の対抗馬として「E-26」として開発が進められた一台となっていました。
しかし、当初想定していた排気量4.5L BMW製V型12気筒自然吸気エンジンを搭載するには、当時の社会問題となったオイルショックや環境法規制の観点から即却下されてしまい、更なるダウンサイジングモデルとなる排気量3.5L M-88型直列6気筒エンジンがを採用し、潤滑系統にドライサンプ方式を採用することでエンジン搭載位置を下げ、低重心化を再現(これにより走行性能を向上)。


ちなみに、ボディデザインはジョルジェット・ジウジアーロが率いるイタルデザインに依頼。
角のあるデザインに、どこか丸みを加えたかのような美しいラインはまさに当時のスーパーカーに相応しいスタイリングで、この個体を求めるユーザーも多数存在したとのこと。

ちなみに今回中古車市場に登場している個体は、1981年式となる「M1」販売期間としては最後の生産ロットで、総生産台数453台中453台目の最後の貴重な車両となります。
なお、この個体は過去に南アフリカやニュージーランド、メキシコ、アリゾナ、マイアミ等の世界中のオーナーへと所有されてきましたが、それでもコンディションは抜群で、定期メンテナンスも実施済み。

ボディカラーは当時の人気色であるディープブルー系で、今でも色褪せない美しい色合いですね。
しかも、ボディはもちろんのことインテリアについてもレストアをしていない素の「M1」のため、ここまで形を綺麗に残したまま販売された「M1」は非常に珍しいですね。
なお、アフターパーツとしては、Blaupunktのオーディオスピーカーを搭載し、車内には取扱説明書などの書類はもちろん、メンテナンスキット、当時の登録ステッカーを準備。
足回りについては、ピレリP7のオリジナルタイヤを装着しています。

内装は非常にシンプルなブラック系で、レザーとファブリックのバイマテリアルシートとなっています。

走行距離は約13,519kmとこの個体にしては中々に走行していますね。
なお、この個体の中古車販売価格は約7,900万円と少々高額にも思えますが、エンジン・コンディションや車体の状態等を確認する限りは、非常に程度が良く、約1億円以上の価値がある個体をこの価格にて購入できるのはある意味チャンスなのかもしれませんね。

Reference:CARSCOOPS