これは楽しみ。マツダは様々なバリエーションのSKYACTIV-Rをラインナップし、ハイブリッドモデルも併せて検討中

2020-05-26

今月末より開催予定となっている東京モーターショー2017にて、マツダはハッチバックモデルやスポーツクーペモデルを出展することを発表。具体的にスポーツクーペが「RX-9」であることは明言していないものの、この個体のロードマップについての情報が展開に。
「RX-9」については、2ロータータイプの排気量1.6L(800cc×2)とターボチャージャーを組合わせたSKYACTIV-Rが登場するといわれていますが、その上位となるなるのか下位となるのかは不明ではあるものの、排気量の異なるバリエーションのSKYACTIV-Rが登場する可能性も示唆。


もちろん、その中には「ロータリーハイブリッド」と思われるグレードも計画中で、スカイアクティブエンジンの開発で知られる常務執行役員・シニア技術開発フェローの人見光夫氏は「新たな車種に向けたパワートレインを開発中で、レンジエクステンダー(発電機)の技術も適用される、次世代のロータリーエンジンの開発を進行中。ロータリーエンジンは、従来のエンジンよりも排ガスの改善がまだまだ進んでいないものの、ロータリー独自の燃料消費の改善に取り組むための一つとしてハイブリッドが存在する」とコメント。

上記のような、ロータリー・ハイブリッドに関する情報の展開は、今回に限らず昨年の3月に研究開発責任者である田中松広氏も「ロータリーでは、パフォーマンス性と経済性の両立が可能」とコメントしていると記憶しており、具体的な技術内容は不明であるも、リバースエンドの特定のポイントにて絶えず回転するロータリ技術を活用することで、電動モータを発電することが新たな可能性として秘められているとし、マツダは更なるクリーン化に努めることを意識していると考えられます。

ただ、その一方でマツダ自身はロータリーエンジンを自動車の動力源として搭載することは困難であるとも示しており、あくまでもレンジエクステンダーとしての使用であることを強調しているのではないかと推測(ロータリーエンジンとレンジエクステンダーが同時駆動することは難しい)していますが、排ガス規制が厳しくなり、ハイブリッドモデルやEVが重要視されてきたマツダにとっては、革新的な技術とまでは言えないものの、将来を担うための第一歩として「ロータリーハイブリッド」が登場することは、今後の大きな期待が寄せられるモデルになるのではないかと思います(ホンダ「NSX」のような期待感に近い)。

Reference:autoevolution