納屋にて約50年間放置されていた希少なジャガー「XK120」を発見。そのままeBayにて出品、価格は?

2020-05-26

アメリカ・ウィスコンシン州のとある納屋にて、1950年代に登場した希少モデル・ジャガー「XK120」が納屋にて放置されていたところを発見。
見るからに異常なまでにボロボロで、エンジンも完全に使い物にならず、自走も不可能でありながらもインターネットオークションサイトeBayにて出品されていることが判明しました。
この個体は、1950年代後半に製造されたモデルとのことで、当初242台がアルミニウム製で生産された1948年末からのロット品ではなく、量産モデルとしてスチール製に切替えられた後の一台とのこと。


ボディのデザインは、ジャガー創業者であるウィリアム・ライオンズによるもので、美しいプロポーションとエレガントな曲線が戦前の「SS100」と同様のスタイリングとなっていました。
生産当初は、オープンタイプのロードスターのみで、1951年にフクストヘッドクーペが登場し、更に1953年には巻き上げ式のウィンドウと内張り付ソフトトップのドロップヘッドクーペが誕生。
ちなみに、今回登場している個体はドロップヘッドクーペとなりますが、その美しいスタイリングはかなり残念な結果となっていますね。

インテリアにおいても腐食やら錆びやらの影響もあってステアリング周りが無残な姿となっていますね。
電装関係もむき出しととなっています。

足回りも完全に錆びてしまっており、レストアするには相当な時間と費用がかかりそうです。

参考程度ではありますが、こちらの個体のパワートレインは排気量3.4L 直列6気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力165psを発揮。
駆動方式は後輪駆動(FR)で、トランスミッションは4速MTのみとなります。
ちなみに、車名にもなっている「XK120」の”XK”は直列6気筒自然吸気エンジンの型式名称であるXKからで、”120″は公称最高速度が120mph(193km/h)を超えることからその名がつけられました。

なお、このボロボロに放置されていた「XK120」のeBayでの最高入札価格は約460万円という高値が付いており、今後ももしかすると更に価格が上昇していく可能性もありそうですね。

Reference:CARSCOOPS