フェラーリ「FXX K Evo」が遂に公開。「FXX K」比23%、「ラ・フェラーリ」比75%のダウンフォースを発生

2020-05-26

フェラーリのトラックモデルとなる「FXX K」の更にハードコアモデルとなる「FXX K Evo」が遂に世界初公開となりました。
本日、Mugelle Finali Mondialiイベントにて初めて公開された「FXX K Evo」ですが、この個体の詳細なスペックは未だ正式発表されていないものの、空力性能については先行で公開されており、その性能はハイパフォーマンスモデルの「FXX K Evo」比の23%、公道仕様モデルとなる「ラ・フェラーリ」比の75%、更にはフェラーリのGTレーシングモデルと同等レベルという、とんでもないダウンフォースを発生することが判明。


全体的なスタイリングを確認していくと、まずフロントフェイスには若干の変更が加えられており、「FXX K」と比べてカーボンファイバ製カナードが追加で装着されたこと、空力性能を向上させるためかフロントアンダースポイラーのデザインが微妙に異なっていますね。
また、エンジンカバーとアンダーボディの両方には新たなボルテックスジェネレータが装備。

サイドのデザインについては、フロントボンネットからリヤスポイラーに掛けての流線形が一筆書きのように美しく、リヤにかけて徐々に立ち上がりを付けることで流体をナチュラルに逃がすよう再設計しており、更にはサスペンションによって更なるダウンフォースを発生させるように微調整を行っているとのこと。

リヤデザインは非常にまとまりがあり、エキゾーストパイプも両サイド一本出しというシンプルなレイアウト。
ボディパネル以外はほぼカーボンファイバパーツにて仕上げられています。

インテリアについては特に大きな変更はないものの、フェラーリのエンジニア曰く、F1レーサーに適したステアリングホイールとリヤビュー、ハイブリッドアシスト、テレメトリーを表示するデジタルモニターを装備することで、極限までのドライビングテクニックをサポートするとのこと。

なお、気になるパワートレインについては、「FXX K」から変化無しとの情報がありますが確実性は無いものの、排気量6.3L V型12気筒自然吸気エンジン+HY-KERS(運転エネルギー回生システム)を搭載し、最高出力は1,050ps、最大トルク900Nm以上を発揮する可能性は高そうです。
※「FXX K Evo」は既に完売状態で、基本的には「FXX K」オーナーを対象に販売が行われた個体となっています。

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Reference:CARSCOOPS