マクラーレン「720S」をシャシ台に載せてみる。やはり馬力約10%分の損失を考慮して設計している模様【動画有】

2020-05-27

マクラーレン・スーパーシリーズ「650S」の後継モデルとなる「720S」。
排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力720psを発揮するハイパフォーマンスモデルとなりますが、駆動方式は後輪駆動(MR)であることから、駆動力にかけるシャシーの負担を最小限に抑えていることが判明。
例えば、アメリカ仕様にて販売している「720S」は、スペック上は720psと謳っているも、シャシ台にて出力結果を見てみると約700psであることが。


この値は、ランボルギーニ「アヴェンタドール」とほぼ近しい値となっていますが、実際のところは約10%のドライブトレイン損失を考慮しているとのことなので、本来出力されるであろう馬力は770psを発生すると結論付けられています。
ちなみに、この出力値はランボルギーニ「チェンテナリオ」と同様の出力値となりますが、同車は駆動方式を四輪駆動(AWD)としているため、仮に「720S」が四輪駆動方式を採用するなれば、その最大出力値は更に向上することが可能ということに。

マクラーレン「720S」は、約3,338万円という価格帯にて販売されていますが、この個体の競合モデルがランボルギーニ「アヴェンタドールS」(4,490万円)やフェラーリ「488GTB」(3,070万円)とすれば、走行性能や加速力といったパフォーマンスはもちろんのこと、コストパフォーマンスにおいて圧倒的な魅力を持つのが「720S」ではないかと考えたりします。

ちなみに、マクラーレンのスポーツシリーズ「540/570S/570GT」やスーパーシリーズ「650S/675LT」は、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンに共通化しており、馬力をチューニング(もちろん、シリーズによってシャシーや足回りは若干異なる)しているわけですが、これらのモデルも厳密にはある程度のドライブトレイン損失を考慮して出力されている考えられ、そうなる約10%分のマージンを抑えているとするなれば、エントリーモデルの「540C」でも約600psの出力を発揮(フェラーリ「ポルトフィーノ」と同じ出力)することが可能ということになりそうですね。

【Why the McLaren 720S is so Fast – Dyno Results Show Big Horsepower Numbers】

Reference:autoevolution