パガーニ「ウアイラ」が中古車市場にて販売中。ホワイト&ブラックにレッドのアクセントは反則

2020-05-27

アメリカの中古車市場にて、世界限定100台のみ製造されたパガーニ「ウアイラ」が販売中。
この個体は、パガーニ・ニューポートビーチにて販売されている認定中古車(但し、価格は応談となっているため、新車販売価格1.2億円よりも高額であることは間違いなさそう)とのことで、ボディカラーには、ホワイトをベースとしたブラックのハイグロスカーボンパネルとレッドカラーのディテールアクセントを加えた個性的な一台となっています。
ホワイトのブラックの組合わせとなる「ウアイラ」というのは意外にも少ない個体となりますね。


「ウアイラ」は、先代「ゾンダ」の後継モデルとして2011年に登場し、同車の名称はケチュア語で”風”を意味しています。つまりは南米の先住民族が進行する神の名が由来となっているわけですね。

パガーニの大きな特徴と言えば、そのドアの開き方がカモメが翼を広げた形に見えることからガルウィング・ドアと呼ばれ、メルセデスベンツ「300SL」のルーフ部分にヒンジを設けた独特の開閉スタイルを持っています。
モノコックフレームは、カーボンとチタンを組み合わされた新開発のもので、空力性能の調整やエアブレーキの機能も持っています。

正面から見たときのデザインは何とも言えない迫力がありますね。
フロントグリル周りのブラックパーツフレームは全てカーボンファイバパーツとなっていて、空力性能を高めるだけでなく、軽量化にも大きく貢献しています。

リヤデザインもまぁド派手なこと。
マフラはセンター4本出しのチタン製。その周りのバンパーもほとんどがカーボンファイバパーツとなっています。

内装はオシャレを通り越してオモチャの世界となっていますね。
レッドではなくダークローズとブラックのツートンとなるフルレザーシートに、ダッシュボード周りにもダークローズを採用。
その他ブラックのアクセントにはカーボンファイバパネルを採用しています。
走行距離はわずか639kmとほぼ新車並みとなっています。

注目のパワートレインは排気量6.0L AMG製V型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力730ps/5,000rpm、最大トルク1,000Nm/3,500rpmを発揮。
車体重量が1,350kgと非常に軽量であるため、パワーウェイトレシオは1.85kg/psと非常に優秀。
なお、0-100km/hの加速時間は3.2秒とランボルギーニ「ウラカン」と同じ加速力を発揮し、最高速度は370km/hにまで到達します。

ちなみに、アメリカに販売される「ウアイラ」は、アメリカ高速道路交通安全局(NHTSA)が定めるエアバッグの基準を満たしていないという問題から販売を延期したいわくつきの個体でもあることで有名で、この問題を受けて5.2億円をかけてエアバッグの改良を行っています。

Reference:CARSCOOPS