あの「エンツォ・フェラーリ」ベースのマセラティ「MC12」がオークションにて登場。予想落札価格は3億円以上

2020-05-26

RM Sotheby’sにて、世界限定50台のみ生産された希少過ぎるスーパーカー・マセラティ「MC12」がオークションに出品されることが判明。
マセラティ「MC12」は、「エンツォ・フェラーリ」がベースとなっており、マセラティが創立90周年を迎えたときに作られた超希少な個体でもありますね。
日本では1台だけ存在している(確かビンゴスポーツさんにて販売)と認識していますが、日本にて購入できたとしても保安基準に適合していないことから公道での走行は不可能。つまり「ラ・フェラーリ」や「アヴェンタドール」よりも目撃することが難し過ぎる一台となっています。


今回販売している「MC12」は、ホワイト系(ビアンコ・フジ)のボディカラーに、リヤや下周りにはブルーにてカラーリングされたツートンタイプ(ちなみにボディカラーはこの組み合わせしか存在しない)。
車体サイズは全長5,143mm×2,096mm×1,205mm、ホイールベースは2,800mmとなります。
シャシーは、カーボンモノコックをベースとしており、サスペンションはダブルウィッシュボーン式を採用。そのため、非常に軽量なコンポーネントを採用していることから車体重量は1,335kgを実現。
ちなみに、「エンツォ・フェラーリ」をベースと言っても、共有しているのはシャシーとフロントガラスのみで、それら以外は全て「MC12」専用パーツを使用。

ブレーキはブレンボ製のドリルドディスクで前後比6:4ピストンキャリパーを装備しています。

あまりマジマジと見たことの無かった「MC12」のリヤデザイン。
リヤバンパーの幅を超えての大型リヤウィング(ポルシェ「911GT3RS」等)は良く見かけますが、ボディ一体型のウィングで車幅を超えてくる個体というのは中々に珍しいかも。

内装はかなり豪華なマセラティブルーに染められたレザーシート。
アルミ・カーボン素材にて構成されており、シートはスパルコ製のセミバケットシートを採用。おそらくこのシートだけで数百万円は下らないでしょう。

ステアリングホイールもマセラティブルーとカーボンファイバパーツにて構成。
非常にシックな色合いではありますが、高級感だけでなくラグジュアリーさとスポーティさを兼ね備えた特別なデザインとなっています。

パワートレインは排気量6.0L V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力632ps/7,500rpm、最大トルク652Nm/5,500rpmを発揮。0-100km/hの加速時間は3.8秒、最高時速は330km/hにまで到達します。
なお、この個体の予想落札価格は2.9億円~3.6億円となっています。

ちなみに、こちらは「MC12」をサーキットにて走らせたときの動画。



こちらは「MC12」のレーシングモデルとなる「MC12 Versione Corse」。

加速力は全くの異次元で、エキゾーストサウンドも強烈。まさしく「F1」の世界に引き込まれたかのような動画となっています。

Reference:CARSCOOPS