走行距離たった17km。2006年式の「フォードGT」がオークションに登場、予想落札価格は約4,000万円

2020-05-26

来年4月より、アメリカ・フロリダ州のフォートローダーデール・RMオークションにて、2006年式のフォードGTが出品されることが判明しました。
オークションに出品されるこちらの個体は、1960年代にル・マン24時間レースなどでレーシングカーとして活躍した「GT40」のリメイク版(つまりは初代モデル)であり、フォード100周年を記念して世界限定1,500台のみ販売された生産モデルでもあります。
シャシーNo.401960でワンオーナー、おまけに走行距離はたったの17.3kmとほぼ新車に近いコンディションとなっています(恐らくこれだけの個体は存在しないと思われる)。

当初は、「GT40」という名称にて商標登録する予定だったのですが、諸々の問題が生じてしまったとのことで、何故か「フォードGT」という名称にて販売されることに。


パワートレインとしては、排気量5.4L V型8気筒スーパーチャージャーを搭載し、最高出力558ps/6,500rpm、最大トルク678Nm/3,750rpmを発揮。トランスミッションは6速MTのみを搭載し、ステアリング位置は左ハンドルのみで、イギリスにおいても左ハンドルのまま販売されていました。

ボディカラーはホワイトカラーをベースとし、ブルーのレーシングストライプとレッドのブレーキキャリパによってメリハリを付けた仕上がりに。
足回りについては、何とも貴重且つ高額な鍛造合金となるBBSホイールを装着。

インテリアは、シンプルなブラックカラーにフルレザータイプのバケットシートを装備。
全く乗車していないと考えてもおかしくないほどにクリーンで、埃一つ無い美しい内装ですね。

こちらの個体、予想落札価格は3,600万円~4,200万円と非常に高額で、当時の新車価格である約1,800万円に比べる2倍以上に跳ね上がっていますね。
ちなみに、この初代フォードGTは、日本に正規輸入されなかったものの、実は個別に数台が輸入されていて、その中でも代表する人物がゲーム・グランツーリスモシリーズでも有名な山内一典氏が2台も所有していますね。

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Reference:motor1.com