ジャガー「XE SVプロジェクト8」がニュルにて4ドアセダン最速記録を更新。フェラーリ「488GTB」よりも速かった件【動画有】

2020-05-27

ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにて、ジャガーのJLR SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)部門によって開発された「XE SVプロジェクト8」が、フェラーリ由来のエンジンを搭載するアルファロメオ「ジュリア・クアドリフォリオ」の記録”7分32秒”よりも11秒上回る”7分21.23秒”というとんでもない記録を打ち立て、4ドアセダン最速記録を見事更新しました。
ちなみに、この7分21.23秒という記録は、あのフェラーリ「488GTB」が生み出した記録”7分21.63秒”よりも速いことから、4ドアセダンとしてではなく、ニュルブルクリンクでのトータルランキングにおいても上位に匹敵するスピードであることも確認できます。


今回、4ドアセダンモデルとして最速記録を打ち立てたジャガー「XE SVプロジェクト8」の気になるパワートレインは、排気量5.1L V型8気筒スーパーチャージャーを搭載し、最高出力600psを発揮。トランスミッションは8速ZFギヤボックスを搭載し、0-100km/hの加速時間はわずか3.3秒、最高時速は321km/hにまで到達します。

オプションにて軽量化されたトラックパックは、後部座席を完全に排除し、4点式レース用ハーネスと2本のカーボンファイバーレーシングバケットをセット。足回りにおいては、カーボンセラミックブレーキを標準装備。

なお、この個体は世界限定300台のみ生産で、日本には割り当てられているのはその内の3%程度(10台以下)となっており、既に100台以上が販売済みとのこと(日本は完売)。
価格帯としては、約1,800万円からとジャガーのラインナップではかなり高額ともいえるモデルですが、4ドアセダン最速記録という肩書を持つ一台としては十分なブランド価値ではないかと思いますね。
ちなみに、現時点でのドイツ・ニュルブルクリンク(ガソリン、EV含めて)最速記録トップ10は以下の通り。

10位 メルセデスベンツAMG「GT R」・・・7分10.92秒
9位   日産「GT-R NISMO」・・・7分8.68秒
8位   ダッジ「ヴァイパーACR・エクストリーム」・・・7分1.3秒
7位   ランボルギーニ「アヴェンタドールSV」・・・6分59.73秒
6位   ポルシェ「918スパイダー」・・・6分57秒
5位   ラディカル「SR8」・・・6分56.06秒
4位   ランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」・・・6分52.01秒
3位   ラディカル「SR8 LM」・・・6分48秒
2位   ポルシェ「911GT2RS」・・・6分47.30秒
1位   NextEV「Nio EP9」・・・6分45.90秒

【Jaguar XE SV Project 8 laps Nürburgring in record 7min 23sec】

Reference:Zero 2 Turbo