スーパーカーは体格を選ぶ?ランボルギーニ「ムルシエラゴ」の乗降りに苦戦する男性が話題に【動画有】

2022-06-29

スーパーカーと言えば、その非現実的なデザインと低すぎる車高、そして実用性をある程度犠牲にした個体として、1980年代にはランボルギーニ「カウンタック」をはじめとするスーパーカーブームが発展するほどに注目を受けてきました。

今回、ガソリンスタンドにて登場したマットブラックのランボルギーニ「ムルシエラゴ」に乗る一人のオーナーが、その個体から降車する姿が大きく話題に。
「ムルシエラゴ」は、「カウンタック」と「ディアブロ」から引き継がれたドアが上に開くスタイル(シザードア)で、そこから登場してきたのは非常にふくよかな男性。
本来であれば、こうしたスーパーカーから降りる際は、自身の姿勢をドア側にクルッと回転させて両脚で出たり、もしくは左脚から立って出るのが一般的ですが、こちらの男性はそういった降り方ができずに、上半身を車から放り出し、左腕を脚代わりにして降りるというスタイル。


降り方としては何とも見るに堪えない姿ではあるものの、やはり体格が大きいと降りることはもちろんのこと、乗る事すらもままならないほどだとわかりますし、やはりスーパーカーは人の体格を選ぶ?と感じる動画でもあります。

ちなみに、この動画にて登場する人物は、南アフリカ共和国の政治家・アフリカ民族会議議長・大統領であるJacob Zuma氏の甥であるKhubuluse Zuma氏で、こうしたスーパーカーにてドライブするシーンは多く目撃されており、今回「ムルシエラゴ」から降りる姿を撮影されたのはかなり稀だったとのこと。

中には、こうしたスーパーカーの降車の仕方を紹介する動画も公開されていますが、ランボルギーニ「カウンタック」ともなると、全高1,029mmととんでもない低さを持ち、これだけの低さともなると、サイドシルを台座にして、そこから体を外側にクルッと回転させないと、中々降りることは難しそうですね。

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スーパーカーブーム世代の方々なら知らない人はいない「カウンタック・リバース」。
1970年代、漫画「サーキットの狼」等でスーパーカーの火付け役となったランボルギーニ「カウンタック」ですが、当時のスーパーカーは、常軌を逸したデザインとスタイリング、高出力・高性能(つまりは高い数値を持った車)、美しさ、価格の全てがスーパーであることから、若い世代に絶大なる支持を得ていました。

ただ、こういったスーパーカーは、有り得ないほどに後方視界が悪く(後継モデルとなる「ディアブロ」も同様)、駐車する際は非常に危険であることから、「カウンタック」オーナーが縦開き(ガルウィング)のドアを上手く活用し、サイドステップないしはシートの端に腰掛け、上半身を車体から身を乗り出すようにして、後方を確認しながらバック駐車する姿から、自然と「カウンタック・リバース」という名称(もちろん、ドアが上に開くタイプの個体のみを指す)が付き、これを真似する「カウンタック/ディアブロ」オーナーが急増しました。

あまりにも不便すぎる駐車ではありますが、「これを行えるオーナーはカッコいい」と言われた程で、今現在でも「カウンタック/ディアブロ」を所有するオーナーは、イベントでのパフォーマンスの一環として行っているとのことです。
ただ、こういった駐車をする際、当時はマニュアルのみのトランスミッションを持つ個体しか存在しなかったため、「カウンタック・リバース」を行う際、後方視界を気にしながらも硬いクラッチとアクセルをうまく操作しながら行うというのは至難の業。それでも、こういった難易度の高い駐車スタイルを貫くのがランボルギーニオーナーなのかもしれないですが、男の憧れである以上、やはり極めておきたい業なのだと思います。

そんなランボルギーニ「カウンタック」の独特の駐車スタイルである「カウンタック・リバース」を行っている、「ディアブロ」オーナーが以下の動画にて登場していますが、かなり周りを気にしながら大変そうに駐車している姿が印象的。ですが、それでもスムーズにリバースしている姿はまさにクールの一言。