スバル、無資格検査の次は燃費データ改ざん。度重なる不正疑惑に他社への懸念も

2020-05-27

スバルは先日、日産に次ぐ無資格検査により、同社の主力モデルである「インプレッサ/XV」といった群馬工場にて製造する9車種・40万台近くのモデルをリコールしたばかり。
今回新たな問題として、完成検査員による車両の抜取り検査工程の中にある燃費測定において、ある一定期間中に燃費データを改ざんした疑いがあるとして、厳密な検査規定に基づき燃費測定が実施されていることを前提の上で、再度正式な燃費結果を公表するよう求められています。

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昨年には、同国内の自動車メーカである三菱自動車(やスズキ)がカタログ燃費はおろか、一般的に言われている「カタログ燃費のコンマ7掛け(×0.7)」にすらも到達しないという燃費不正問題が起こり、最終的には約2,000億円の赤字決算となるほどの致命的なダメージを受けたわけですが、スバルにおいても具体的な公表値は明らかとしていないものの、今回の一件で燃費不正が明確化(もちろん不正値がどの程度かによっても影響度合いは異なる)すれば、三菱自動車やスズキと同じ道を歩むことは時間の問題にもなってきますね。

ただ、ここでもう一つ発生する恐れのある問題としては、(考えにくいとは思いますが…)燃費データを改ざんした検査員がまさかの無資格検査員という可能性もあるわけで、前科を持ってしまっているスバルなだけにさすがにそこまで落ちぶれてほしくないというのが正直なところではありますね。

Reference:Response

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日産の無資格検査員による不正検査や神戸製鋼のデータ改ざん問題等、大手メーカの度重なる不正問題が発覚している中、今度は有名自動車メーカ・スバルからも無資格検査員による不正検査が発覚。
この問題は、スバルの主要モデル「インプレッサ」や「XV」を製造する群馬工場が対象となっており、同社内で認定資格を持たない従業員が携わっていたことが社内調査にて判明し、国土交通省に報告。

詳細な情報についてはこれから更に調査を行っていくとのことですが、どうやら資格取得のために研修中であった従業員が、現場力を鍛えるための一環として検査を担当させていたとして、更にスバル側の説明としては「研修前の車内試験を合格していて、ある一定の知識と技能は十分にあると判断して実車を検査させていた」とのこと。

自動車免許でいう”仮免”を取得した従業員が検査に携わっていたものと思われますが、実質免許を持たないで公道を走行していることと同じで、今回の不正検査は相当に大きな問題と捉えてもおかしくなく、日産自動車のように過去数年間に行われた不正検査の事実確認に加えて、対象車種の大規模リコールが発生することは確実。

車両の品質面や走行性能等の評価が高かったスバルだけに、今回の問題は致命的と考えられますが、これはスバルだけに限らず他の国産車メーカにも同じことが言え、今後厳密な社内調査が入る可能性は十分にあるのではと考えられますね。