これ凄い。独裁者アドルフ・ヒトラーが乗っていたメルセデスベンツ「770Kグロッサー」がオークションに登場

2020-05-27

来年1月17日より開催されるスコッツデールのWorldwide Auctioneersのオークションにて、ドイツの政治家で、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の指揮者としても有名なアドルフ・ヒトラーの行進用に使用されていた、1939年式のメルセデスベンツ「770Kグロッサー・オープンツアラー」が出品されることがわかりました。

オークションハウス情報によると、この「770Kグロッサー・オープンツアラー」は、1939年から1941年にかけて開催されたナチスパレードに使用された行進用車両で、親衛隊員でありながらアドルフ・ヒトラー専用運転手を務めたエーリヒ・ケンプカが注文した特別車両であるとのこと。

「770K」といえば、日本の3代目御料車としても採用された有名モデルで、採用理由としては、当時の日本がドイツやイタリアの枢軸国寄りに傾いていたことが大きく関係しているとし、更には頑丈な車であるという観点から、ロールスロイスよりもメルセデスベンツを選択したと言われています。


そんな行進用車両として大々的に注目を受けた「770K」は、車体側面と下部に装甲版が装着されていて、おまけにフロントウィンドウには防弾ガラスを採用。
座席の後部には格納式の鎧板もあるとのことで、これによりヒトラーを危険から守るための装備を確実にしたと言います。

パワートレインとしては、当時化け物とも言われた排気量7.7L 直列8気筒スーパーチャージャーエンジンという超ロングなユニットを搭載し、最高出力230hpを発揮。トランスミッションは5速MTを搭載します。

この個体は、第二次世界大戦が終結後も連合軍が厳重に管理していたため、状態としては非常に良好なままと言われています(ただし、定期的なパーツ交換が行われているかは不明)

なお、予想落札価格は全く不明となっていますが、落札された金額の10%はホロコーストに関連する教育サービスのための支援金として寄付され、二度と同じような虐殺行為が起きないための呼びかけにも工面されるとのことです。

Reference:CARSCOOPS