夢の競演。市販モデルのスーパーカー達をル・マンのGT1レースカーにしたら?というレンダリングが公開に

2020-05-26

これまで販売されてきたスーパーカー達が、ル・マン世界耐久レースのGT1レーシングモデルとして登場したら?というレンダリング画像が公開に。
GT1は、自動車レースに使用する競技車両のカテゴリの1つで、BPR GT選手権時代にGT2クラスとして設立された新たなカテゴリでもありました。1990年代後半には旧GT1が消滅後、GT車両のトップカテゴリとして設定されたことがきっかけとなったわけですが、FIAによる正式呼称としては「グループGT1」で、日本では「GT1クラス/FIA GT1」と呼ばれることがほとんではないかと思います。
ちなみに、GT1レースカーとして登場した有名車両としては、ポルシェ「911GT1」やメルセデスベンツ「CLK GTR」、マクラーレン「F1 GTR」、マセラティ「MC12」、アストンマーティン「DBR9」、更には「LMP1プロトタイプ」や「GTEレーシングカー」も挙げられますね。
今回、そんな豪華な顔ぶれが登場するGT1レーシングカーのレンダリング画像を手掛けたのは、有名デジタルアーティストであるMarco van Overbeeke氏となります。


まずはメルセデスベンツAMG「プロジェクト・ワン」のGT1レーシングカー風。
ベースは、小排気量(1.6L V6)ながら、高効率モータにより最高出力1,000ps以上発揮するハイブリッドモデルで、世界限定275台、価格にして約2.7億円と言われています。

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続いてはアストンマーティン「ヴァルキリー」のGT1レーシングカー風。
世界限定150台のみで、価格にして約4.5億円。V12エンジンと電気モータにより、システム総出力は1,100ps以上を発揮する個体ですが、車体重量は1,030kgと軽量だわ、3Dプリンタ技術にてシートを作製するわ、パネルの鏡面反射率までオーナーに一任するわ…と、とにかく全てがぶっ飛んだ一台となっています。
ちなみに、トラック専用モデル「ヴァルキリーAMR Pro」も既に公開済みで、これについてはF1やLMP1にも匹敵するスペックを持っているとのこと。

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続いては、先日発表されたばかりのマクラーレンのアルティメットシリーズ「マクラーレン・セナ」のGT1レーシングカー風。
この個体は、「P1」の後継モデルとして登場した一台で、ノンハイブリッドモデルでありながらも、スーパーシリーズ「720S」の最新エンジンを搭載し、最高出力800psを発揮する最強モデル。
世界限定500台で、価格にして約1.2億円と非常に高価ではありますが、既に完売済みとなっています。

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続いては、ポルシェの最上位モデルであり唯一のハイブリッドモデルとなる「918スパイダー」のGT1レーシングカー風。
元々は「カレラGT」の後継モデルで、1969年にデビューした「917」をモチーフにした一台。
ニュルブルクリンクでのラップタイムで、市販車両として初めて7分を切ったモデルとしても有名ですね。

最近頻繁的に登場するケーニグセグ「アゲーラRS」(のGT1レーシングカー風)。
「CCX」の後継モデルとして「アゲーラ」が登場し、そのハイパフォーマンスモデルでおまけに世界限定25台のみ販売されたのが「アゲーラRS」。
「アゲーラ」とは、スウェーデン語で”行動する”という意味を持ち、更には古代ギリシャ語で”不老”という意味の「アゲラトス」が由来となっています。

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最後はまさかのフェラーリのトラックモデル「FXX K Evo」のGT1レーシングカー風。
もはやベースはレーシングカーなので、そこまで大きな変化も違和感も無いスタイリングですね。
「FXX K Evo」の登場により、前モデルとなる「FXX K」との大きな違いは空力性能にあり、その性能はハイパフォーマンスモデルの「FXX K」比の23%、公道仕様モデルとなる「ラ・フェラーリ」比の75%、更にはフェラーリのGTレーシングモデルと同等レベルという変態的なダウンフォースを発生。
これを速度で表すと、200km/hにて走行した際のダウンフォースが約640kg、最高速度では830kgを超えるというとんでもない空力性能を発生するとのこと。

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Reference:CARSCOOPS