KTMが新たなモデル「X-Bow(クロスボウ)GT4」を発表。車体重量は1,000kg以下、コスパ重視のレースカーに
オーストリアのオートバイメーカであるKTMが、2018年のレーシングシーズンに先駆け、ライターエンジニアリングとの提携により新たなモデルとなる「X-Bow(クロスボウ)GT4」が発表されました。
「X-Bow GT4」は、主にランニングコストの削減に重点を置いた一台であるとして、ライターエンジニアリングのボスであるハンス・ライター氏曰く「激化するVLNエンデュランス・チャンピオンシップにて、同車より速く、ランニングコストがかからない車は存在しません。
世界中で競合する既存の60台以上のクルマは、約5,000kmの寿命であったギヤボックスも、ホリンジャー製トランスミッションを搭載することにより2倍の10,000kmにまで寿命を向上。
更には最大トルク700Nmを発揮できる個体へとパワーアップしている」とのこと。
もちろん、ランニングコストの削減はギヤボックスやトランスミッションだけでなく、シャシーコンポーネントやウィッシュボーン、セントラルロッキングホイールハブの一部を改良。
これにより、走行寿命は20,000kmにまで向上し、「X-Bow GT4」の走行コストは1kmあたり約4.6ドル、つまりは約550円のコスト削減につながるとしています(これが20,000kmともなれば、約1,100万円のコスト削減とスポーツカー1台購入できるレベル)。
エンジンは、新たなモデルとなるMotecエンジンコントロールを採用し、電子ヒューズボックスやモータースポーツ仕様のケーブルハーネス、そして新しいコントロールパネルとともにLMP仕様のヘッドレストが取り付けられています。
スペックとしては、車体重量が999kgと非常に軽量(外装はほぼカーボンファイバパーツを使用)で、仕様に応じては最大出力360hp/7,200rpmのアウディ譲りとなる2.0 TFSIガソリンエンジンを搭載。
なお、この個体の車両本体価格は約2,170万円からとなっており、2018年春には15台納車予定となっています。
Reference:motor1.com