掃除機で有名なダイソンのEVスポーツカーはこうなる?2020年量産モデルのレンダリングが公開

2020-05-27

「吸引力の変わらない掃除機」で有名なイギリスの電気機器メーカ・ダイソンが、EV自動車市場へ参入するため、同社の設立者であるJames Dyson氏は、今年の始めにプロジェクト開設を目的に約300億円以上を投資することを発表しました。
同氏曰く、今回EV市場に投入予定となっているモデルは、日産「リーフ」のような手ごろな価格のモデルではなく「他にはない特別なデザインを持つ電気自動車」であるとして、洗練された2ドアタイプのスポーツクーペであることを示唆しています。


今回、ダイソンが2020年に量産モデルとして販売するであろう予想レンダリングが公開されていますが、基本的なスタイリングは明らかに同国スーパーカーメーカのマクラーレンを意識していますね。
特にヘッドライト周りのハウジングや、マクラーレン独自の空力特性を考慮した流線形を描くライン、ホイールデザインは完全にそのままではありますが、スタイリッシュでありながらもコンパクトなEVスポーツを量産してくる可能性は高そう。

ちなみに、ダイソンは未だプロトタイプモデルすら完成できていないため、プロジェクト開発は初期段階を迎えたばかり(もちろん詳細なスペックも不明)。今回のプロジェクトのために約400人のチームで発足されていますが、現時点ではシャシーの開発やその他のソリッドステータイプのバッテリの開発に注力している段階。
最近では、アストンマーティンのハイレベルな従業員を積極的に採用したり、チームを拡大する上で今後もスーパーカーメーカ等の優秀な人材を確保すると言われています。

Reference:motor1.com

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イギリスの家電メーカ・ダイソンが、電気自動車市場に参入することを発表しました。
これは、ダイソンの創業者であるジェームズ・ダイソン氏が、同社のスタッフに宛てた書簡に2020年までにEVを発売すると記載されていたことが始まりで、昨日の9/26にその発表が正式なものになりました。

ちなみに、ダイソンは2015年以降から電気自動車の車体やバッテリーの開発に取り組んでおり、現在400名のエンジニアからなるEVプロジェクトチームが発足されているとのこと。

なお、創業者であるジェームズ・ダイソン氏が、「電気自動車」を作りたいと考えたのは、1988年にアメリカ国立労働安全衛生研究所が発表した、ディーゼルの排ガスについての論文で、この時からジェームズ・ダイソン氏は、環境に優しい自動車を追求することに関心を抱き、いずれは自身が製造した電気自動車を世に送り出したいと考えていた模様。

それ以降、粛々と独自開発が進められた電気自動車開発プロジェクトですが、今現在では、カスタムシャシーの採用や、バッテリー技術の導入に向けて約3,000億円の設備投資を行い、イギリスやフランスでの2040年ガソリン・ディーゼルガソリンの新車販売が禁止される中で、大きな注目を受けていることは間違いないと思われます。