メルセデスベンツAMG「プロジェクト・ワン」デザイナーのインタビュー動画が公開に。過去最強のハイパーカーだ【動画有】

2020-05-27

メルセデスベンツAMGが生み出した1,000馬力超えの最強ハイパーカー「プロジェクト・ワン」。
同社は、「CLK GTR」から「SLRマクラーレン」まで数年前から複数のスーパーカーを製作してきましたが、「プロジェクト・ワン」のような過激なハイパーカーは存在しませんでした。
世界を席巻するハイパーカーは、過去4年間に渡りメルセデスベンツがF1レースを支配してきましたが、これまでF1レースで培ってきた技術・ノウハウを活かしたモデルが「プロジェクト・ワン」となります。


そんな「プロジェクト・ワン」のパワートレインは、排気量1.6L V型6気筒ターボチャージャーを搭載する小排気量ユニットで、これはメルセデスベンツのF1エンジンが由来となっており、回転数は11,000rpmまできっちり回すことが可能(どこかで聞いたことがある数値…)で、バルブフロート無しでこのような高い回転数と速度を達成しています。

これは伝統的なバルブスプリングではなく、空気圧バルブコントロールを使用したことが大きな理由となっています。
それ以外にも、電気式ターボチャージャーによって供給され、約40%以上の熱効率を有しリヤホイールに出力される馬力は、電気モータを含めると675ps以上を発揮。

電気モータは前後に1つずつ使用され、それぞれ160ps以上のシステム出力を発揮し、50,000rpmの回転数を有しています。
電力はリチウムイオンバッテリ(重量は約100kgで、電気システムは800Vで動作)に蓄えられ、制動エネルギーの80%までが前輪からバッテリーに回収することが可能とのこと。
これは、メルセデスベンツのプラグインハイブリット車の2倍の電圧を使用していることとなります。これにより、燃焼効率を高めながら高効率な出力が可能となり、最高出力1,000psを超えるハイパーカーを実現しています。

車体重量は約1,300kgとなるため、パワーウェイトレシオは1kg/ps台を実現。ドラッグレースでの加速性能は相当に高いと思われます。
ちなみに、この個体のデザインを担当したのは、ダイムラー・デザイナーのGorden Wagener氏、外観についてはRobert Lesnik氏、インテリアはHartmut Sinkwits氏、そしてAMG部門のPhilipp Exkert氏、Vitalis Enns氏の計5名により生み出され、本動画ではGorden Wagener氏とHartmut Sinkwits氏の単独インタビューが行われています。

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【Mercedes-AMG Project ONE – Performance Luxury】

Reference:CARSCOOPS