世界限定25台。公道走行可能なジャガー「XJR-15」が中古市場にて販売中

2020-05-27

ドイツの中古車ディーラ・DD Classicsにて、世界限定53台のみ製造されたジャガーのスーパースポーツ「XJR-15」が販売中。
この個体は、1990年から1992年に製造されたスポーツレーシングモデルで、本来ジャガーがレーシングモデルのみに名づけるべき型式「XJR」を公道走行可能なモデルにまで名づけた希少な車両となります。
ベースとなるモデルは、当時世界スポーツプロトタイプカー選手権(WSPC)やル・マン24時間耐久レースに参戦していた「XJR-9」で、フレームやサスペンションも共通。
今回登場している個体は、1991年に製造された個体で、走行距離は僅か400kmと低走行で、約17年間厳重に保管されてきました。


ボディカラーは、何とも淡く美しいブルーカラーで、キズ一つ無い極上のコンディション。
パワートレインとしては、「XJR-15」と同じくコスワース製アルミニウムピストンや鍛造クランクシャフト、電子制御シーケンシャル燃料噴射式となる排気量6.0L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し最高出力450hpを発揮。
パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間は4秒以下で、最高時速は320km/hにまで到達します。

内装は何とも豪華なレザーシートを備え、エアコンや5速オールシンクロトランスミッションを備えた更なる希少グレードのストリートバージョンで、25台のみ製造(トータル53台に含まれる)されました。
シートバックには、軽量化を図るためにオールカーボンファイバパーツを使用。

なお、この個体の中古市場価格は公開されていないものの、最低でも約6,000万円以上になることが予想されています。

Reference:CARSCOOPS

実は過去にも販売されていた!
関連記事:クラシックカー恐ろしや。1991年製のジャガー「XJR-15」が5,600万円にて販売中

クラシックカーディーラのJeremy Cottingham社が、1991年製のジャガー「XJR-15」を5,600万円にて販売中。
この個体は、世界限定25台のみ生産された超希少モデルとなり、今回中古車市場にて登場したのはシャシーNo.21。

ジャガー「XJR-15」は1980年代後半にレーシングモデルとして登場した「XJR-9」をベースにしたものになりますが、実はマクラーレン「F1」やスバル「インプレッサ」のWRCラリーカーをベースにしたモデルであるとも言われていますね。
この個体のパワートレインは、排気量6.0L V型12気筒エンジンを搭載し、後輪駆動システムでありながらも最高出力は450psの5速MT仕様となります。

なお、この個体はこれまでレーシングカーとして活躍してきたモデルですが、公道での走行はもちろん可能。しかし、公道にて走行されているところをこれまで目撃されていないとのことから、やはりそう簡単に操作できる代物ではないと考えられますね。