デトロイトMSにて、中国・GACモーターがEVクロスオーバー「Enverge」を公開

2020-05-27

来週より開催予定となっているアメリカ・デトロイトモーターショー2018にて、中国・GACモーターが新型EVクロスオーバーモデル「Enverge」を公開することがわかりました。
今回公開される個体は、北米市場向けに特別に設計されたコンパクトなクロスオーバーモデルで、具体的な詳細は明かされていないものの、「最先端技術」を備えた電気自動車であるとのこと。


また、今回ティーザー画像も併せて公開されていますが、「Enverge」のスポーティなスタイリングと5スポーク合金ホイールを持ち、フロントボンネットからほぼ傾斜が付けられていないフロントガラス、細目のフロントヘッドライト、そしてクーペのようなシルエットが印象的。

GACモーターは、今回のデトロイトモーターショー2018にて、「Enverge」以外にも「GA4」という個体も出展予定としており、このモデルは、同社のAクラスセダンプラットフォームを搭載するスタイリッシュなセダンとして、既に登場している「GA8/GS8/GM8」と併せて登場することが確認できています。

また、同社は2019年にアメリカ市場への参入を検討しており、ユ・ジュンCEOも「アメリカ市場は厳しい基準、法律、規制を持っているため、当社の品質、技術、R&D能力をテストするだけでなく、研究開発、製品品質、ブランドの影響力及び経営管理力を向上させ、先進国市場にグローバルリソースを統合し、国際化を推進することができる」と説明。
同社は、トヨタや三菱、ホンダ、日野と合弁事業を展開しており、海外ではフィアットと合弁会社を設立するほどの大手中国自動車メーカの一つ。高品質がウリのメーカでもあるため、今回のようにアメリカでの厳しい品質基準を満たすことで、GACの宣伝活動にもおおきく発展するため、今回のモーターショーでの出展は非常に重要な立ち位置になってくるのではないかと思います。

Reference:CARSCOOPS

実は色々問題アリのGACモーター・・・
関連記事:中国メーカ・GACモーターが2019年までにアメリカ市場へ参入へ。しかし、別の問題が発生…(2017/12/3投稿)


中国の自動車メーカ・GACモーターが、ブランドモデルを今後2年間でアメリカにて販売することを”密かに”発表しました。
GACモーターの会長であるユ・ジュン氏は「今年はシリコンバレーに最初のR&Dセンターを建設し、2019年には北米市場に参入する計画を持っている」とコメント。
同社の幹部も「世界一流の中国ブランドにすることが野望だ」とし、アメリカ市場に対して中国ブランドの浸透を目指す一方で、メイド・イン・チャイナを今一度世界に知らしめる方向付けを示唆。

同社の北米発売の一環として、2018年に開催のデトロイトモーターショーに「GA4/GA8/GM8/GS8」といったラインナップモデルやコンセプトカーの出展を計画していますが、これについて一つ大きな問題が発生。

それは、GACモーターが傘下に持つブランド「Trumpchi(トランプチ)」で、これはアメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏への経緯と賛辞を意味する名称として登録されましたが、反対に同氏の侮辱の意味にも捉えられるとしてブランド名変更の検討を余儀なくされているのだとか。

このブランド名称を命名したGACモーターCEOのFend Xingya氏曰く「最初は何も思わなかったが、名前を変更する意味が分からなかった。これはアメリカ大統領への敬意を意味するブランド。なぜ反対の意味で捉えるのか疑問だ」として、今のところ前向きに名称を変更するといった動きが無く、このままではアメリカ市場への参入はおろか、中国ブランドの価値を反対に低下させる原因にもなりかねませんが、今後どのような動きを見せるのか非常に気になるところ。