欧州にて、”特別な”「フォードGT」第一号が納車。オーナーはあの有名ドライバのジェイソン・ワット氏【動画有】

2020-05-26

デンマーク・コペンハーゲンの特別なセレモニーにて、アメリカの最新スーパーカー「フォードGT」がヨーロッパ第一号車として納車されました。
納車第一号のオーナーは、プロレーシングドライバとなるジェイソン・ワット氏で、彼は1999年にモーターサイクルでの大事故により、下半身麻痺の障害を残すこととなりました。
そのため、今回納車された「フォードGT」は単なる個体ではなく、身体障害者用に改造された福祉車両タイプの「フォードGT」となります。
ボディカラーは、「フォードGT40」にも採用のガルフカラーをチョイスしていますが、このボディカラーだけで数百万の価値はありそうですね。


この福祉車両タイプの「フォードGT」は、足でアクセルやブレーキを操作するのではなく、手動だけで操作することが可能となっています。
また、この個体はルーフラックも装備されていて、ジェイソン・ワット氏の車いすも簡易的に搬送することが可能。
手動での操作というのは中々慣れるには時間がかかるものの、同氏は、事故した3年後のデンマークツーリングカー選手権にて、福祉車両用に改造したモデルで見事優勝した生粋の天才レーサーでもあります。

同氏は、今回の新型「フォードGT」だけでなく、2005年モデルの「フォードGT」も福祉車両用に改造していて、「私のフォードGTはおそらく、障害物のある駐車スペースに駐車できる世界最速の車だろう」と冗談を放っていて、彼自身、非常に明るい性格であることがわかります。

新型「フォード-GT」のスペックは、排気量3.5L V型6気筒ツインターボEcoBoostエンジンを搭載し、最高出力647hp、最大トルク744Nmを発揮。最高時速は347km/hにまで到達し、トランスミッションは7速DCTを搭載します。

【First European customers receive their Ford GT supercars】

Reference:CARSCOOPS