フェラーリ「488ピスタ」の競合モデル・ポルシェ「911GT2RS」を(数字だけで)比較してみよう

2020-05-26

先日発表されたばかりのフェラーリのハードコアモデル「488ピスタ」と、競合モデルでありポルシェのハイパフォーマンスモデルとなる「911GT2RS」を数値だけでスペック比較。
双方ともにツインターボエンジンを搭載し、トラック走行を重視されたモデルでもありますが、「488ピスタ」の急進的なトラック・ホーン・スタイリングと驚異的なパフォーマンス性能に対して、ニュルブルクリンクにて市販車両最速記録を樹立したポルシェ「911GT2RS」では、どれだけのスペック差があるのかを確認していきたいと思います。

早速スペック比較をしていきたいのですが、軽く外観から見ていきましょう。
両車ともに大口となるフロントエアインテークを備え、更にはフロントボンネットにも大型ともいえるダクトを設けていることが確認できますね。
更にはフェンダールーバーやインテーク、大型リヤウィング(リヤスポイラー)といったダウンフォースパーツ等も充実していて、スペック以外の機能性においては十分な装備といえそうです。

そしてここからが各モデルのスペック比較一覧となります。

【フェラーリ「488ピスタ」】
エンジン:排気量3.9L V型8気筒ツインターボエンジン
最高出力:721ps/8,000rpm
最大トルク:770Nm/3,000rpm
0-100km/h加速時間:2.85秒
0-200km/h加速時間:7.6秒
最高時速:340km/h
車体重量:1,280kg
パワーウェイトレシオ:1.78kg/ps
トランスミッション:7速デュアルクラッチ


【ポルシェ「911GT2RS」】
エンジン:排気量3.8L 水平対向6気筒ツインターボエンジン
最高出力:700ps/7,000rpm
最大トルク:750Nm/2,500rpm
0-100km/h加速時間:2.8秒
0-200km/h加速時間:8.3秒
最高時速:340km/h
車体重量:1,440kg
パワーウェイトレシオ:2.06kg/ps
トランスミッション:7速デュアルクラッチ

上の通り、スペックだけを比較していくと「488ピスタ」がほとんどのカテゴリで勝っていることが確認できます。
0-100km/hの加速時間においてはポルシェ「911GT2RS」が僅かながらに上回っていますが、その後の加速の伸びにおいては「488ピスタ」が圧倒。レーシングモデル「488チャレンジ」並みの加速性能を誇る「488ピスタ」の真骨頂かもしれませんが、この個体にてニュルブルクリンクサーキットでのタイムトライアルに是非とも挑戦してほしいところですね。

そして、「488ピスタ」の気になる価格帯については未だ公表されていないものの、噂では約3,300万円程と言われています(「488スパイダー」の3,570万円よりも安い)。「911GT2RS」が約3,600万円ということもあり、恐らく価格面においても競合してくるのではないかと推測していますが、それにしても安すぎるのが正直なところ。
※ちなみに、前モデル「458イタリア」の新車価格2,830万円に対し、特別モデルの「458スペチアーレ」は約20%増しの3,390万円にて販売。これを参考にして「488GTB」の新車価格3,070万円を約20%増しにすると、「488ピスタ」は約4,000万円に到達することとなります。

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Reference:motor1.com