メルセデスベンツ「300SL」のレプリカが約1,200万円にて販売中。ベース車両は一体ナニ?

2020-05-26

アメリカの中古車ディーラ・MotorGTにて、1955年式のメルセデスベンツ「300SL」のレプリカモデルが販売中。
こちらの個体、ゴールドカラーで何とも程度の良い風に見えますが、全体的なスタイリングはもちろんのこと、ホイールデザイン等もどことなく違和感があるようにも感じますね。
っというのも、このレプリカモデルは、見た目はメルセデスベンツ「300SL」でも中身はまさかの1996年式・シボレー「コルベットC4」という意外な組合わせ。


リヤデザインを確認していくと、「300SL」の再現度は中々に高いものの、リヤエンブレム下の型式バッジや、リヤアンダー周りのトリム部分については細かく再現できておらず、「あともう少し頑張って欲しかった…」と言いたくなる完成度。

足回りは「コルベットC4」の17インチ標準ホイールをブラックペイント処理し、センターキャップをメルセデスのエンブレムに付け替えただけといったところでしょうか。ちょっとチープ感があって残念なポイント。

エンジンは「コルベットC4」と全く同じとなる排気量5.7L LT-1型のV型8気筒エンジンを搭載し、最高出力は300hpを発揮します。
トランスミッションは4速ATを搭載。

インテリアの一部が公開されていますが、極太過ぎるステアリングホイールと計器ディスプレイは「コルベットC4」のデザインそのままですね。その周りにメルセデスバッジを添付するという勇気は中々の物が有ります。

もちろん、ドアはカモメの翼のように開くガルウィング・ドアに改造。
ただし、ヒンジ部分の強度があまりに弱いとのことで、何度も開け閉めをすると壊れてしまう可能性があるのだとか。

なお、これだけの完成度でありながらも中古車販売価格は約1,200万円。

元々「コルベットC4」の価値もそれなりに高いとは聞きますが、こうしたレプリカ仕様へと改造するともなると価値は一気に下がるかと思いきや、「300SL」というブランド力が驚異的な付加価値を与えたのか、理由は明確には分らないものの、マニアにとってはかなりレアな商品なのかもしれませんね。

Referencemotor1.com