意外と知らないモデルも?マクラーレンの約50年のデザインヒストリーを約5分半の動画にて【動画有】

2020-05-26

以前、ランボルギーニ「ミウラ」から最新モデルの「ウルス」までのデザイン変遷を僅か7分以内にまとめた動画が公開されていましたが、今回はマクラーレンの約50年(1970年~2018年)の公道仕様モデルのデザイン変遷を約5分半にてまとめた動画が公開されています。
ランボルギーニもそうでしたが、今回の動画でもマクラーレンの歴史の中でも最もユニークで例外的なモデルも含め、更にはスペックやエンジンサウンドも楽しむことができ、しかもわかりやすくまとめられている動画となっています。
今回公開されている個体は、1970年に販売された「M6GT」から、今となっては希少価値の高い「F1」、アルティメットシリーズの「P1」等、過去から現在にかけてのスーパーカー達を一つ一つ紹介していきます。


まずは、マクラーレンの公道仕様モデルの始まりともいえる1970年式「M6GT」
マクラーレンの起源ともいわれていて、当時の最先端のレース技術に基づいて作られたのが「M6GT」。
超軽量でありながらも官能的な加速力を発揮し、さらには安全性にも配慮した究極の一台と言われています。
パワートレインは、排気量5.7L シボレー製V型8気筒エンジンを搭載し、最高出力375psを発揮。
0-100km/hの加速時間は、当時では考えられない程のスピードを誇る8秒フラットで、想定最高速度は266km/hにまで到達すると言われています。

続いては1993年式「F1」
マクラーレンの創始者であるブルース・マクラーレン氏がはあたすことのできなかった”マクラーレンの名を冠した公道仕様モデル”を具現化したもので、当時ではとんでもない価格となる約1億円にて販売されるも「売れば売るほどに赤字となる」色んな意味で最強のスーパーカー。現在では最低でも10億円以上の価値のある究極の1台です
当時、圧倒的な世界最速を誇る391km/hを記録し、車体重量も今でもマクラーレンのラインナップでは見ることのできない最軽量となる1,140kgを実現。
パワートレインは、排気量6.1L V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力636psを発揮します。

続いては、1997年式の「F1LM」
1995年のル・マン24時間レースの総合優勝を記念して、僅か5台のみ生産された超希少モデル。
空力パーツは「F1GTR」そのままの形態となっていて、スライド式の小窓を設けた固定式タイプを設定(レーシングモデルのGTRは規定上窓を開けることができない)。
スペック面においても、最高出力648psへと向上しています。
なお、ボディカラーはマクラーレンへの敬意を表して、パパイヤオレンジのみとなっています。

続いては、1997年式の「F1GT」
「F1シリーズ」の最高峰で、欧州連合での公認を受けるレギュレーションを満たすために製造された公道仕様モデル。
製造台数はLMよりも更に希少な3台のみで、もちろん市販はされていません。
大きな違いとしては、「F1GTR」に装着されていたリヤウィングを省いた程度ですね。

続いては、2012年式の「MP4-12C」
車名「12C」は、V型12気筒エンジン並みの性能(V8ツインターボ)を備え、カーボンファイバを使用している車を意味。
「MP4」は、1981年以来マクラーレンのF1マシンにて使用されている呼称となっています。
パワートレインとしては、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力600psを発揮します。

続いては、2014年式の「P1」
マクラーレンのアルティメットシリーズで、唯一のハイブリッドトレインを搭載する一台。
車名の「P1」は”Position 1”の略称で、1位を意味しています。
生産台数は世界限定375台と少なく、日本での価格は約1億円ながらも、中古販売価格では約2倍の価値を持つ一台。
パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジン+電気モータを搭載し、システム総出力916ps、最大トルク900Nmを発揮します。

続いては、2015年式の「650Sクーペ(スパイダー)」
マクラーレン「MP4-12C」の後継モデルでありながら、シャシーも共有するスーパーシリーズ。
前モデルからは25%新しいパーツを採用していて、ギヤボックスは滑らかなシフトチェンジが可能なように改良。
パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力650psを発揮します。

続いては、2016年式の「625C(Club)」
ぶっちゃけこのモデルの存在を知らなかった私…。
この個体は、アジアマーケット(主に中国市場)向けに開発された、「650S」のデチューンモデルとなります。
日常での使い勝手や快適性、そして「650S」にも採用のプロアクティブシャシーコントロールサスペンションも改良され、全体的にリセッティングされた一台となります。
パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力625psを発揮します。

続いては、2016年式の「675LT(LongTail)」
マクラーレンのスーパーシリーズ「650S」の上位グレードで、ル・マン24時間耐久レースにて優勝を果たした「F1GTR」の最終形となる「F1GTRロングテール」の名から冠したことから「675LT」と付けられました。
基本的には、「650S」から50%程パーツを再設計しているため、ある意味全く別の乗り物になります。
パワートレインも排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力675psを発揮します。

続いては、2016年式の「570S」
マクラーレンの新たなシリーズとなる”スポーツシリーズ”の第一弾で、「650S」の下位モデルとなります。
この個体は、F1マシンのノウハウを詰め込んでいる「MP4-12C」由来となるカーボンファイバ製モノコックシャシー「モノセルⅡ」を採用したスポーツカーセグメントモデルとなります。
パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力570psを発揮します。

続いては、2016年式の「540C」
「570S」に続くスポーツシリーズの第二弾で、いわゆるマクラーレンのエントリーモデルとなります。
パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力540psを発揮します。

続いては、2017年式の「570GT」
「570S/540C」に次ぐスポーツシリーズの第三弾で、同シリーズの中で最も実用性を考慮した”トラベル向け”の究極のスポーツカーとなります。
パワートレインは、「570S」と同様に排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力570psを発揮します。

続いては、2018年式の「720S」
マクラーレンのスーパーシリーズ「650S」の後継モデルとなる個体ですが、外観からパーツ、エンジンまでそのほとんどが刷新された別次元の一台。
当ブログでも度々ご紹介するドラッグレース界の帝王ですね。
パワートレインは、排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力720psを発揮します。

最後は、2018年式の「マクラーレン・セナ」
マクラーレンのアルティメットシリーズ「P1」の後継モデルで、同社初となる車名に”数字”を使わない珍しい一台となります。
車名には、F1界のレジェンドドライバであるアイルトン・セナの名を冠したモデルで、「P1」のハイブリッドエンジンを引きつかず、あくまでもガソリンエンジンのみで勝負してきたスパルタン過ぎる一台。
パワートレインは排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力800psを発揮します。

ちなみに、以下動画では、エンジンサウンドも併せて楽しめます。

【The Evolution Of McLaren Road Cars (1970-2018)】

関連記事:すんごい見やすい!ランボルギーニ「ミウラ」から最新「ウルス」までのデザインストーリーを僅か7分の動画にて【動画有】(2018/1/21投稿)

Reference:CARSCOOPS