これは珍しい。右ハンドル&特別カラーのフェラーリ「612スカリエッティ」がオークションにて登場

2020-05-26

フェラーリの2+2シータクーペのGTモデル「612スカリエッティ」(2009年3月納車)がオークションにて登場。
コチラの個体は、「456M」の後継モデルとして2004年から2010年までマラネロにて生産されました(後継モデルは「FF」)。
エンジンとしては、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載していて、「456M」よりも充実した室内空間の確保と、パワーを大幅に向上しています。


デザインとしては、ピニンファリーナのチーフデザイナであるフランク・ステファンソン氏で、スタイリングとしてはあの「エンツォ・フェラーリ」を担当したKen Okuyama氏こと奥山清行氏。
ボディカラーは、フェラーリのパーソナライゼーションプログラムの下で特別にデザインさらたRosso Mugelloとなっています。

フロントエンドを確認していくと、ヘッドライトは丸型で、現行の奥行きのない旧世代デザイン。
ちなみに、このヘッドライトとサイドをえぐるボディデザインは、有名映画監督であるロベルト・ロッセリーニ氏が女優のイングリッド・バーグマンさんに贈った特別仕様の「375MM」のオマージュとなっています。

インテリアはフェラーリの標準的なブラウン系を採用していて、数多くのオプション機能を搭載。
しかも、この個体はイギリスのオーナー向けに納車された個体のため、ハンドルはもちろん右仕様。

パワートレインとしては、排気量5.7L ティーポF133E型V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力540ps/7,250rpm、最大トルク589Nm/5,250Nmを発揮。
トランスミッションは、6速マニュアルトランスミッションと6速セミオートマチックトランスミッションがラインナップされていますが、今回の出品モデルは後者のセミATとなります。
走行距離は38,624kmとそこそこに走られていますが、フェラーリの正規メンテナンスプログラムを受けているため、コンディションは抜群。
※車名の「612スカリエッティ」ですが、”6”は排気量約6L、”12”はV型12気筒エンジン、そして”スカリエッティ”はフェラーリ参加となったカロッツェリア・オーナーのセルジオ・スカリエッティに由来。

なお、この個体は5月18日に開催されるシルバーストーンサーキットでのシルバーストーンオークション企画にて出品されることが決定していて、予想落札価格は約1,400万円~約1,700万円となっています。

関連記事:何だこれは。ウクライナにてド派手なフェラーリ「612スカリエッティ」が目撃に(2017/2/23投稿)

Reference:CARSCOOPS