ベントレーがポルシェ「ミッションE」の技術を流用した4ドアEVクーペを計画中。プラットフォームも共通?

2020-05-26

先日、ポルシェの100%エレクトリックモデル「ミッションE」のプロダクションモデルがちょこっとだけ公開されましたが、こうしたフラッグシップEVモデルの開発計画は、ポルシェだけでなくベントレーも併せて開発計画中。
同社は、フラッグシップSUV「ベンテイガ」のプラグインハイブリッドモデルも設定していますが、それに加えて2025年までに100%エレクトリック・ピュアEVで、独自の4ドアクーペデザインとなるモデルが市販化される可能性があるかもしれません。


このエレクトリックモデルについて、自動車ニュースサイトAutoExpressの情報によると、ポルシェ「ミッションE」のプラットフォームを流用し、徹底的なパフォーマンスよりもラグジュアリーとテクノロジーに重点を置いた4ドアEVモデルを構築する予定、と説明。

なお、ベントレーのデザインディレクターであるStefan Sielaff氏は、AutoExpressからのインタビューにて「電気自動車の技術において、私たちがやらなければならないことが既に決定している。既存の車をベースにしていないベントレーですが、電気の推進力とは明らかに異なる機能を備えた全く新しい開発を進めていく」と説明していて、全く新しいデザイン言語を確立する大きなチャンスであることも示唆しています。

なお、同社が2017年に既に発表している「EXP12 Speed 6eコンセプト」も新たなデザイン言語となっていますが、恐らくこのモデルとは異なる更にハイレベルな技術力とデザインを提供するものと思われます。
具体的なスペックについてはまだまだ不明ではあるものの、あくまでもスポーツ仕様ではなく、ラグジュアリー志向にて開発を進めていくのであれば、上質な室内空間を確保し、実用性を考慮して航続可能距離を伸ばしていくものと考えられます。

Reference:motor1.com

関連記事:未来に通じるものがある。ベントレーが1920年代に向けた謎のコンセプトモデル「バーキンEV」を公開。(2017/11/26投稿)

1919年に設立したベントレーは、もうすぐ100周年を迎えるわけですが、ここにきて1920年代にル・マン耐久レースにて優勝した時代への敬意を表することを目的に、謎の電気自動車モデル「バーキンEV」を公開しました。
このイメージデザインは、ベントレーデザイナーのIgnacio Mallku氏が担当したもので、「バーキンEV・スポーツクーペ」という名称を受け、2シータタイプとして描かれています。

デザインを確認していくと、フロントのワイドなグリルがタイヤの内側にまで到達し、特に複雑なデザインを必要としない「Less is More」のコンセプトをベースにデザインされていますね(ボディのプレスラインは複雑さが無く、非常にシンプルに仕上げられている)。

リヤデザインにおいても、どこかレトロ感があるにしても、近未来的なリヤテル―ランプやマフラをイメージさせるリヤディフューザーとリヤバンパーの造形はかなりハイセンス。

上面から確認したときの造形は何ともシンプルな長方形を描いていますね。
この形状はアルファロメオ「4C」での描かれた造形に近いものがありますが、角が取れない刺々しさはランボルギーニのようなアグレッシブなスタイルと言えるのかもしれません。
ちなみに、このコンセプトモデルとなる「バーキンEV」に使用される”バーキン”は、1920年代にル・マン耐久レースにて大きく活躍したティム・バーキン氏にちなんで命名されたものとなります。