リンカーン・新型「コンチネンタル」にスーサイド・ドアを採用へ。スーサイド・ドアは和訳すると「自殺ドア」→なぜ?

2020-05-26

アメリカ・フォード・モーターカンパニーのリンカーン部門が販売する4人乗りラグジュアリーセダンの「コンチネンタル」が2018年モデルとして登場することが決定していますが、この個体の大きな特徴の一つとして挙げられるのが、「スーサイド・ドア」というドア開閉方式。

この「スーサイド・ドア」というのは、ロールスロイスも採用している特殊な開き方で、本来のドアはヒンジが前にあり、ロックやドアハンドルを含むラッチ機構部が後ろに存在するも、この特殊なドアはヒンジが後ろ、ラッチが前にあることでドアが前から後ろに向けて開くシステムとなっています。


外観においては、まるでイギリスの高級スポーツメーカであるジャガーにも似ており、特にフロントヘッドライトデザインのシームレスデイタイムランニングライトはジャガーそのもの。
フロントヘッドライトは、かなりインパクトの大きい五眼LEDヘッドライトを採用しています(これでハイビームされた暁には目が潰れそう)。

インテリアは、やはりラグジュアリーセダンというだけあって上質な仕上がり。
エアコン周りやセンターコンソールにはウッド調パネルを採用し、購入する年齢層はわりかし高めな印象を受けそうなデザイン。

エンジンにおいては、フォード「エクスプローラー」や「Aviator」「コンチネンタル」のいずれも直列4気筒エンジンのエントリーモデルとV型6気筒エンジンのトップレンジモデルが採用される可能性が高く、特にトップレンジモデルについては排気量3.0L EcoBoost V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力400hp以上を発揮すると予想。トランスミッションは10速ATのみのラインナップと言われています。

ちなみに、スーサイドドアは直訳すると「自殺ドア」と恐ろしい名前ではありますが、この由来には以下のような説が存在しています。
一つは、走行中の自動車から飛び降りなければならなくなったとき、後ろ側に開いたスーサイドドアがあると、飛び降りるときにドアにぶつかってしまうから、というもの。
もう一つは、通常のドアは走行中に万が一相手も風圧で閉まる方向になりますが、スーサイドドアはその反対で、風圧で更にドアが開いてしまい、車内から飛び降りることもできてしまうところから、まるで自殺行為を図ったかのような開き方からスーサイド・ドアと名付けられています。

Reference:autoevolution