【悲報】メルセデスベンツAMG「SL65」が2018年6月に生産中止予定。V12エンジンモデルがまた一つ無くなる

2020-05-26

メルセデスベンツAMGの最高峰ともいえる「SL65(Sport Leicht ~シュポルト・ライヒト~)」が今年6月を以て生産中止予定のアナウンスが入り、これでまた一つV型12気筒搭載モデルが無くなろうとしています。
メルセデスベンツAMGとメルセデス・マイバッハの全モデルにおいて”65”と”650”バッジが付けられているM279は、2012年のM277をベースとしており、後者は2003年からM275とM285に根付いています。
Gクラスにおいても、「AMG G65」は廃止され、最新モデル「G500/AMG G63」には、新開発の排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンが搭載されました。


ただ、この情報は明確にメルセデスベンツから公開されたものではないため、近日中には同社から何かしらの発表があるかと思われます。
恐らくですが、今後メルセデスベンツは8気筒・6気筒・4気筒を主体としたダウンサイジングターボへと移行することとなり、車体重量の軽量化と加速性能の強化、更には品質改善や安全性を向上させるための安全装備も充実するといった価格アップを最大限に抑制する方策をとっていくのではないかと思われます。

Reference:autoevolution

関連記事:君はいくつ答えられる?V12エンジン搭載の車両は何があるかまとめてみた(2017/10/25投稿)


各国が販売してきた車両において、特にスーパーカー等に使用されるV型12気筒エンジン(V12)。
レシプロエンジン等のシリンダー配列形式の一つとして、シリンダの配置がV字型(モノによってはV字の角度が異なるものも)となっており、片側に6気筒ずつ搭載される計12気筒の最強エンジン。

過去には、日本や海外の海軍用航空機や陸軍用航空機にも採用されるほどで、特に戦闘機向けに流用されることが多かったエンジンですが、徐々に車両用としても活用されることが多くなりました。
しかし、最近では排ガス規制問題による低排気量エンジンへの移行も多く見られ、徐々にV型12気筒エンジンが淘汰されているのも事実。
意外にも、V12エンジンの存在を知らない人も多いため、今回は敢えて「V12エンジンを搭載する車両」をピックアップ。
一体どんな車両があるかを簡単にまとめてみました。

ちなみに、V型12気筒エンジンを搭載する有名処の車両は以下の通り。
よくよく見てみると、「確かにこんな車両もあったなぁ」と思い出す人も多いかと思います。
ちなみに、日本の乗用車両でV12を搭載するのはトヨタ「センチュリー」のみ、本日より開催となる東京モーターショー2017にて、「センチュリー」が約21年ぶりに新たなモデルとして復活しますが、この新型モデルはV8ハイブリッドモデルとなります。

関連記事:トヨタ「センチュリー」が21年ぶりにハイブリッドで復活。オールドスタイル、モダンなフラッグシップは維持

【フェラーリ】
「ラ・フェラーリ(アペルタ)」「エンツォ・フェラーリ」「812スーパーファスト」「GTC4ルッソ」「F512M」「512TR」「テスタロッサ」「F50」「456GT」「550マラネロ」「575Mマラネロ」「599GTBフィオラノ」「F12ベルリネッタ(tdf)」「FF」「スーパーアメリカ」等

【ランボルギーニ】
「アヴェンタドール(S・SV)」「ミウラ」「カウンタック」「ディアブロ」「ムルシエラゴ」「レヴェントン」「チェンテナリオ」「ヴェネーノ」等

【パガーニ】
「ウアイラ(BC)」「ゾンダ」

【アストンマーティン】
「DB9」「DBS」「ヴィラージュ」「V12ヴァンテージ」「One-77」「ラピード」「DB11」「DB7ヴァンテージ」「V12ヴァンキッシュ」等

【マクラーレン】
「マクラーレン・F1」・・・この一台のみ

【ロールスロイス】
「ファントム」「ゴースト」「レイス」

【ジャガー】
「Eタイプ」「XJ-S」「XJ-12」「ソブリンV12」「デイムラー・ダブルシックス」

【トヨタ】
「センチュリー」・・・日本の乗用車はこの一台のみ

【三菱ふそう】
「B906R」

【いすゞ】
「ニューパワー」「810」「ギガ」「ガーラ」

【BMW】
「7シリーズ(760Li、750iL)」「8シリーズ(850i)」等

【メルセデスベンツ、AMG】
「S600/S600SEL/600SEC/S600クーペ/CL600/600SL/SL600」、「S65」「CL65」等

これは余談ですが、過去にはV型12気筒を超えるとんでもないシリンダ数を持つエンジンも存在しました。
一つは、V型16気筒エンジンを搭載するキャデラック「452A」。
こちらは、排気量7.4L V型16気筒エンジンを搭載しながらも、最高出力は僅かの160psを発揮する個体となります。

続いては、V型18気筒エンジンを搭載する超大型ダンプトラックのLiebherr「T282」。
排気量は驚異の78L V型18気筒エンジンを搭載し、最高出力は3,500psを発揮します。

最後は、全く聞いたことの無いV型24気筒エンジンで、これはイタリアの航空機メーカであるアレーニア・アエルマッキが最高速度競技用水上機として開発したマッキM.C.72モデルとなります。
片側だけで12気筒も存在するとんでもないエンジンとなります。