【超希少】実はランボルギーニも開発に絡んでいた。BMW「M1 AHG Studie」が約1億円にて販売中

2020-05-26

BMWが生み出した希少なスーパーカーモデルで、その中でも更に希少ともいえる「M1 AHD Studie」が中古車市場にて約1億円にて販売中。
BMW「M1」といえば、1978年から1981年に製造されるも、開発当初はランボルギーニと共同開発した、ある意味希少なモデルでもあります。
同社は、ミドシップの駆動方式が全くの未経験であったために、ランボルギーニにシャシー関連の製造を全て委託していました。


開発を担当したのは、後のレーシングカー関連のシャシーを専門とするメーカのジャンパオロ・ダラーラ氏が担当し、ボルトオンと接着による高い剛性を維持した特別なシャシーを作りだしましたが、そのあまりにも遅すぎる製造スピードに対してBMWがしびれを切らしてしまい、一時期は買収を検討するも下請業者がBMWへの傘下を拒否したため、買収されることはありませんでした(その後アウディの傘下となりましたが、これが若干揉め事になった模様)。

その後、ランボルギーニとの提携は解消され、イタルデザインの生産拠点でもあるイタリアのシュトゥットガルト・バウアへと委託され、デザインを担当したのはイタルデザイン・ジウジアーロとなります。

今回、中古車市場にて登場している個体は、1981年に製造された最後のモデルとも言われる「M1 AHG Studie」で、ワイドボディが装着された個体は世界で僅か10台のみと言われています。
そのため、かなり希少価値の高い一台となっていて、あのピーター・ガートマン監督も所有するほど。

ボディカラーは何とも希少性の高そうなメタリック系のブルーカラーで、2017年から2018年にかけて修復が完了した新車に近いコンディションとなっています。
修復後は、テスト走行も兼ねて走行距離が約50km程追加されていますが、トランスミッションやアップグレードされたウォーターポンプ、燃料ホース、新たに新調したサスペンションは全て問題無し。そして、幅広なホイールやレースカム、スポイラー、リヤウィングも装着され非常にスポーティな仕上がりとなっていますね。

パワートレインとしては、当初は排気量4.5L BMW製V型12気筒エンジンの搭載を検討していましたが、「サイズが大きい/重い/環境に悪い」の三拍子が揃っているため、更にこの時期にはオイルショックの風が吹いている中でもあったために、ヨーロッパツーリングカー選手権用に開発されたM-88型となる排気量3.5L 直列6気筒エンジンを搭載しました。

インテリアは非常にシンプルなブラックとベージュのレザー&ファブリックのバイマテリアルシートを採用。
速度メータ類を映し出すダッシュボードが非常に大きく、当時は近未来感のあるインテリアを再現していました。

【BMW M1 VIDEO AHG STUDIE】

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Reference:motor1.com