マクラーレンが3部門に分かれるために企業再編を行う模様。ザック・ブラウン氏がレーシング部門の新CEOに

2020-05-26

マクラーレンが、3つの部門に分かれて企業再編成することが明らかとなりました。
今回の企業再編に伴い、ザック・ブラウン氏がマクラーレン・レーシングの新CEOとなり、マクラーレン・オートモーティブについてはマイク・フレウィット氏が引き続きCEOを務めることとなりました。
以前は、ワーキングベースとなるマクラーレン・オートモーティブがあり、F1チームを含むマクラーレン・テクノロジー・グループの傘下に置かれた2部門構成でしたが、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズが1つの部門として加算され、実質3部門構成となります。


マクラーレン・アプライド・テクノロジーズは、レースや車の生産から学んだ知識を取入れ、専門知識を持つ他の分野に影響を与える重要な部門でもあります。
マクラーレンは、例えばF1分野に標準適合のECUを提供していますが、他の企業と協力してシステムや製品を改善していく方針を進めていきます。

その一方で、マクラーレングループのタグ・ホイヤー設立者であるマンシュール・オジェ氏の執行役員であるシェイク・モハメド・ビン・エッサ・アル・カリファ氏は、マクラーレンの成長のために構成し位置づけることに注力していると説明。

ちなみに、ザック・ブラウン氏はマクラーレンの商業部門を管轄する任務を遂行するよう採用され、チーフオペレーティングオフィサーのジョナサン・ニール氏と協力。今回の組織変更により、上記の通りザック・ブラウン氏がマクラーレン・レーシングの重責を担う立ち位置となりますが、これによりF1チームの成績に直接的な責任を負うだけでなく、新規スポンサーの獲得資金調達等も行う立場となり、これまで以上にアグレッシブな活動が続くものと思われます。

Reference:motor1.com

関連記事:マクラーレンの2017年販売記録は好調。スポーツシリーズが60%以上、スーパーシリーズは1車種のみも高記録(2018/1/8投稿)

マクラーレンは2016年の販売記録が3,286台と前年比+99.3%と驚異的な数字を記録し、更には2017年の販売台数をわずかながら3,340台と記録を更新。
その内の約2/3以上がエントリーレベルとなるスポーツシリーズ「540C/570S/570Sスパイダー/570GT」の2,119台となりますが、残りの約1/3となるスーパーシリーズは「720S」しか販売されていないにも関わらず1,221台を販売しました。

今回の販売台数について、2017年に追加された主要モデルは「570Sスパイダー」と「720S」の2車種のみで、同年12月には「マクラーレン・セナ」が発表されましたがこれは予約注文のみとなっているため、販売台数には含まれておらず、2018年以降に追加されることとなります。
また、今回の高成績について、マクラーレンCEOのマイク・フレウィット氏は「ブランド力が更に強くなってきたことは確か。2017年に当社の製品全体において需要は高くなり、特に北米最大の市場(37%)となっている。販売の大半は、主要モデルを占めるスポーツシリーズとなりますが、来年の売上げの半分近くはスーパーシリーズになると予想している。一方のアルティメットシリーズは、新たに発表された「マクラーレン・セナ」と今後発表予定の「ハイパーGT(BP23)」の受注により大きく期待を上回ることになるだろう」とコメント。

今年は、更なる新規車種の追加ラインナップはもちろんのこと、ハイブリッドモデルの登場も期待されるマクラーレン。フェラーリやランボルギーニのようにSUVモデルが登場する可能性は限りなくゼロには近いですが、2シータないしは3シータスポーツのみで、しかもスーパーカーメーカの中では圧倒的な若手ブランド(1989年設立)でありながら、僅か短期間で年間3,000台以上の販売台数を記録するというのはとんでもない加速力とも言えますね。

恐らくこうした販売台数増加を記録できたのも、マクラーレンのコストパフォーマンスの高さと低金利による残価設定の存在が大きく影響していると思いますが、今後もスーパーカーのブランド価値向上に加えて、よりスーパーカーが身近に感じるような時代へと変化していくのではないかと思われます。