マクラーレンが強く主張「SUVはスポーティでも実用的でも無い、スポーツカーが実用的ではないと誰が決めた?」

2020-05-26

数多くのスポーツカーをラインナップするランボルギーニやポルシェ、ジャガー、そしてアストンマーティン等がクロスオーバーやSUVモデルをラインナップし収益性を高めている中で、全く予想していなかったベントレーやロールスロイス、アルファロメオまでもSUVモデルをラインナップし、実用性の高い一台を提供しています。
元々、クロスオーバーないしはSUVモデルを全く検討していなかったフェラーリでさえも、来年以降にSUVならぬFUVのラインナップ化を急速に進めていますが、そんな中で常に2ドアクーペモデルを販売し続けるのがマクラーレンとなっています。


マクラーレンだけでは、断固としてSUVモデルの市販化を視野に入れず、常にスポーツモデルを進化させていますが、同社エンジニアリングデザインのボスであるダン・パリ―・ウィリアムス氏が最近のメディアイベントにて「スポーツカーが実用的ではないと指摘したのは誰か?少なくとも私はスポーツカーが実用的な車ではないと感じていない」とちょっと哲学的に説明。

同氏曰く、様々な自動車メーカがSUVモデルを販売していますが、このモデルが本当に実用面で生かされているのかはわからないし、それに比べてマクラーレンが作る2ドアスポーツモデルは、強烈な馬力を発揮し、最高の加速力とハイパフォーマンスな走りを提供してくれるという意味では、非常に実用性は高いと説明。
恐らく、彼の中で考える実用性はちょっと斜め上の方向を向いている可能性がありますが、車内に人を多く乗せることが実用的ではなく、あくまでも走りにおいて実用的かどうかというところに着目しているのかもしれません。

Reference:motor1.com

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かつては、ポルシェやランボルギーニ、フェラーリといったスポーツカー/スーパーカーメーカが実用性加味のクロスオーバーを導入することなど考えられませんでしたが、今となってはクロスオーバーのラインナップが必要不可欠(最高峰ブランドのクロスオーバーが売れるという流れが出来上がってきている)となっていて、最近ではロータスさえもコンパクトクロスオーバーのパテント画像を公開するほど、最近のトレンドとなってきています。

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しかし、そんな中でもイギリスのスーパーカーメーカ・マクラーレンは、トレンドの流れに従うことなく、今後もクロスオーバーモデルを開発・製造するつもりはない、と明言。
これについて、マクラーレンのチーフデザイナーであるダン・パリ―・ウィリアム氏は「SUVが特にスポーティでもなければ、功利性もないため、フェラーリが突如としてクロスオーバーの開発を進めているかのように、我々もそれに従って開発・製造する理由も必要もない」とコメント。

マクラーレンは、昨年の2017年販売台数結果について、クロスオーバーモデルを販売していないにも関わらず、「540C/570S/570Sスパイダー/570GT/720S」といった2シータモデルのみでありながら、3,340台という驚異的台数を販売。
今後は、2022年までにハイブリッドモデルのラインナップを増やし、更には「マクラーレン・セナ」や「ハイパーGT(BP23)」といった限定モデルにも注力していくと思われ、2017年に引き続き、2018年もクロスオーバーに頼らない飛躍の年になる事が期待されています。

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