【もちろん合法】究極のレーシングモデル・ポルシェ「917」が公道仕様に改造されモナコを走る

2020-05-26

ポルシェ「917」といえば、1970年代スタイルのマルティーニレースとスポンサーデカールを貼付する世界で僅か25台のみ販売された究極のレーシングモデルですが、この個体を公道仕様に改造しモナコの公道にて走行するオーナーが登場。
そのオーナーとは、アマチュアレーサーでお馴染みのクラウディオ・ロダダロ氏。
この個体は、1969年にデビューして以来「917」にて使用される全く同じ排気量4.9L 空冷フラット12気筒エンジンを搭載し、最高出力600hpを発揮する、ル・マンの24時間耐久レースでも大きく活躍した一台となっています。


クラウディオ・ロダダロ氏は、この個体を2016年に購入し、公道にて走行できる方法を探し求めた結果、#917-021と#917-030の2台の「917」が公道仕様に改造されていたことが発覚。

しかし、これらの個体が公道仕様に改造されたのは1970年代で、当時は道路交通法の規制も非常に簡易的であったことから容易に公道での走行が認められましたが、法規制が一気に厳しくなった今では全く認可されませんでした。

そのため、クラウディオ・ロダダロ氏は、過去に「917」のシャシープレートを提供し、公道走行可能であったことを証明することが最大の近道であったと言いますが、これが認められるのが申請してから約2か月後だったと言われています。

「917」は、「908」と同様のアルミ合金パイプによるスペースフレームを採用しており、フレーム自体の重量は僅か47kgと超軽量。
足回りには、サスペンションスプリングやステアリングラック・アンド・ピニオン、ブレーキハブはチタン製となっており、ホイールは15インチを装着しています(タイヤはダンロップ製)。

ボディは意外にもFRP製を採用しており、基本的にはダウンフォースを獲得するよりもドラッグ削減を目指したクーペタイプとなっています。車体重量は驚異の800kgを実現しており、車体の最高時速が240km/h以上になると延長テールカウルなるものを追加するようになっていたと言います。

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Reference:autoevolution