公道走行不可のポルシェ「919ハイブリッド」がニューヨークの街中を走る【動画有】

2022-06-29

ポルシェのトリビュートツアーの一環として、同社レーシングモデルの「919ハイブリッドLMP1」がアメリカ・ニューヨーク市の公道を走行するイベントが開催されました。
「919ハイブリッドLMP1」は、レーシング専用モデルとなるため、公道での走行は不可能となっていますが、今回は撮影用のために特別に許可を受けて走行しています。


ちなみに、「919ハイブリッドLMP1」の更にハードコアなモデルとして登場するEvoバージョンは、スパ・フランコルシャンズサーキットにてラップレコードを更新。
ルイス・ハミルトン選手の記録でもあるAMG「W08 EQ Power」のタイム1分42.553秒よりも0.783秒速い1分41.770秒をマークし、世界最速記録を更新しました(「919ハイブリッドEvo」のドライバはニール・ジャニ選手)。

なお、5月15日はドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでの走行も行われ、その後は6月に欧州制覇、7月にはスパ・フランコルシャンズサーキットに再び戻ってくる予定となっています。

「919ハイブリッド」は、フロントアクスルに搭載されたモータジェネレーターユニット(MGU)と排気ガスからのエネルギー回収用のERSを備えたKERSシステム+排気量2.0L V型4気筒エンジンを搭載しています。

元々レース用に制限していた最高出力500psを解除することで、マクラーレン「720S」と同様の720psへとパワーアップ。そして先ほどのKERSシステムを組合わせることで、システム総出力1,160psへと向上されます。
※これ以上に更に出力アップが可能とのことで、この辺りはエンジンチューニングと足回りの調整により今後のサーキットラップでの記録更新に期待が持てそうです。

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Reference:motor1.com