韓国メーカ・ジェネシスが欧州のイギリス市場を中心に販売注力していく模様

2020-05-26

韓国の自動車メーカ・現代自動車のラグジュアリーブランド・ジェネシスが、2020年に欧州・イギリスに進出すると同時に、同国が主要なターゲットになることが発覚。
ジェネシスのボスマンフレッド・フィッツジェラルド氏は、「今後数年で欧州市場に参入し、その中でもイギリス市場参入に加え、右ハンドルも製造する」と主張しており、以前から噂されていた同社ラインナップに右ハンドル仕様が含まれないという疑惑は無いことも明らかとなっています。


フィッツジェラルド氏によれば、ジェネシスブランドからラインナップするモデルは「G70スポーツセダン」や「G80」、「G90」(メルセデスベンツ「Sクラス」に匹敵)、今後発売されるであろうSUVモデルの「GV70」や「GV80」(各モデルはBMW「X3/X5」に匹敵)等が挙げられています。
燃料タイプについては、ガソリンとディーゼルの両方がラインナップ予定となっていますが、ここに新たにEVモデルもラインナップする可能性も示唆しています。

ちなみに、ジェネシスがイギリス市場に注力することを明らかにした背景には、主要ともいえるアメリカ市場への参入が難しいことがほとんど。
昨年の11月、アメリカの販売代理店のほとんどがジェネシスモデルの販売を許可しないとしていましたが、今月初めには同社マネージャーのアーウィン・ラファエル氏が、アメリカディーラ全店舗がジェネシスモデルの販売を許可したと供述。
一体何が要因でアメリカの考えが変化したのかは不明ですが、ジェネシスとしては本命と謳うアメリカでの販売に加えて、イギリスでの販売も行えることはまさに理想的といえそうです。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:現代自動車のプレミアムブランド・ジェネシスがルイジアナ州での販売を禁止へ。まさかの違法措置?(2017/8/3投稿)

韓国の自動車メーカである現代自動車のプレミアムブランドメーカ・ジェネシスが、アメリカ・ルイジアナ州にて自動車販売する適切なライセンスを取得していないとのことで、同州での販売、サービス、マーケティングを無期限停止することを発表しました。

なお、この行為が自動車メーカとして正式な契約違反となれば、同州に限らずアメリカでの販売を禁止することにもつながりますね。

これについて、AutoNewsが諸々の調査を行ったところ、ジェネシスが2015年に現代自動車から独立したブランドとして立ち上げられてから、ジェネシスとしてのアメリカ販売ネットワークを設定していなかったとして、今日まで”違法販売”を継続していたことが判明。

なお、現代モーター・アメリカは、全米にあるジェネシス・ディーラを徐々に減らしていく計画を進めているも、ルイジアナ州内にあるジェネシス・ディーラが依然として販売を継続していたり、他州でも積極的なマーケティングと販売が行われているとのこと。

ただ、ジェネシスは同州から法的な措置を下される前に、販売とサービスの分野を改善していくために数百万ドルの費用を積み増しし、ディーラを残していきたいとしていますが、ここまで来ると、州とディーラとの闘いではなく、国とディーラが闘うというスケールの違い過ぎるレベルになるため、ここは大人しく国の指示に従うことが先決なのではないかと思います(少なくとも、法的措置を受けたディーラが営業活動を続けても何のメリットにもならず、むしろブラン力低下という負のスパイラルに陥ることは言うまでも無いですね)。