ポルシェ「マカン/カイエン」のディーゼルモデルが6万台以上の大規模リコール。予想通り排出ガスに問題有り

以前、ポルシェの研究開発責任者であるマイケル・スタイナー氏と無名の元従業員達3名を拘束し、彼らが高排出ガスを隠ぺいすることが可能なディーゼルエンジン専用のソフトウェアを製造し、詐欺並びに虚偽広告を作成した罪として訴えられた記事をご紹介しましたが、今回の問題を踏まえて、ポルシェはドイツ自動車規制当局KBAに対し、欧州向けのディーゼルモデル「マカン/カイエン」計6万台以上の個体をリコール。

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この2車種は、アウディが開発した排気量3.0L V型6気筒ディーゼルエンジンと排気量4.2L V型8気筒ディーゼルエンジンを搭載しており、各エンジンの窒素酸化物の排出抑制を可能にするソフトウェアが組み込まれるているとのこと。

今回のリコールでは、52,831台の「マカン」と、6,755台の「カイエン」が対象となる一方で、全く同じエンジンを搭載するアウディのミドルサイズセダン「A6/A7」の排気量3.0L V型6気筒ディーゼルエンジンモデルも供給を一時停止すると発表しています(もちろん、ポルシェ「マカンSディーゼル」と「カイエンSディーゼル」も販売中止)。

なお、2月に排出ガス検査中に発見された「排出ガス不正」については、既にドイツ当局に報告済みで6万台以上の個体を全て無償にて修理すると発表。
ポルシェは、技術的ソリューションとは別に、同社が引き続き自社での内部テストを行い、その結果に基づいて最適化を図っていくと説明しています。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:VWグループ大丈夫?ポルシェのパワートレイン開発ボスが詐欺と虚偽広告の罪で逮捕(2018/4/22投稿)


全世界にて大きく取り上げられたフォルクスワーゲングループのディーゼルモデル排ガス不正問題について、この問題にて悪用していたポルシェ従業員を含む3名が逮捕されましたが、今回ドイツ警察は、同グループのディーゼル排ガス不正問題に関連してポルシェを襲撃し、ポルシェのパワートレイン開発ボスを担当したヨルグ・ケルナー氏を逮捕しました。

今回の一件に関し、Frankfurter Allgemeine Zeitungによるとポルシェの研究開発責任者であるマイケル・スタイナー氏と無名の元従業員達3名を拘束。彼らは高排出ガスを隠ぺいすることが可能なディーゼルエンジン専用のソフトウェアを製造し、詐欺並びに虚偽広告を作成した罪として訴えられました。

ただ、これらのエンジンに関して、ポルシェは一切ディーゼルエンジンを製造しておらず、フォルクスワーゲングループから供給されたエンジンが、排ガス規制を満たしていないことは知っていたと言われていますが、同じグループ以外のアウディやポルシェからも新たな闇が現れそうな予感はありますね。

ちなみに、Automotive Newsによれば、ヨルグ・ケルナー氏はポルシェに異動する前に、アウディのエンジニアチーフに就き、エンジンとトランスミッションのソフトウェアとエレクトロニクスの取扱いも担当。もしかすると、このとき既に違法と思われるソフトウェアの開発を密かに行っていたのではないかとも言われていました。

来年からは、ポルシェ「ミッションE」の販売に伴い、同社ディーゼルエンジンモデルのラインナップ化は遠ざかり、主にエレクトリックモデルを主体として販売化が進められていく予定。
ただ確実にディーゼルモデルが無くなるわけではなく、だからといってポルシェ独自のディーゼルエンジンを開発したり製造することはなく、あくまでもアウディないしはフォルクスワーゲングループからのエンジン供給による市販化を計画していると会長のオリバー・ブルーメ氏はコメントしていますが、そう言いながらもさりげなくディーゼルモデルは市販化せずにハイブリッドモデルとエレクトリックモデルへと本格的に注力し、過去の話を無かったことにするような手立てをとりそうな予感も有りそうな気はします。

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