アメリカの高校生がデザインした2030年モデルのジープ「ラングラー」が公開。おそらくEV、コンパクトながらもオレンジのディテールアクセントは秀逸

2020-05-26

FCAグループが開催したDrive for Designコンテスト2018にて、10~12校の米高校生がデザインした中から見事優勝した2030年モデル・ジープ「ラングラー」が公開されています。
最優秀賞を受賞したのは、フロリダ州マイアミのDesign and Architecture Senior High SchoolのEduard Cretさんで、準優勝はEmily Brysonさん、準準優勝にはニューヨークのBuffaloにあるCanisius High SchoolのJinho Soさんが受賞しました。


今回優勝したEduard Cretさんが作成した2030年モデルのジープ「ラングラー」は、箱型でコンパクトながら、明るめのオレンジカラーにて塗装されたフレア付ホイールアーチと、オレンジのサイドスカートがセットされた2ドアスタイルのオフロードSUV。

フロントには、現行の「ラングラー」よりも更に大胆なエアーエクストラクター付のフードと、シームレスなLEDデイタイムラニングライトとターンシグナル、そしてフロントグリルには様々なコンディションなどを表示するディスプレイを備えています。

中々に個性的なデザインではありますが、その中でも大きな注目となるのがフロントガラス。このフロントガラスがルーフの面まで延長されているのですが、恐らくオフロード走行する際に、死角となるフロントガラスとルーフ間のフレームを無くし、一枚のガラスに仕上げることで視界を良好にしたのだと推測。
衝突試験には通らないであろう非現実的なデザインではありますが、非常にユーモア溢れる高校生ならではのアイディアではないかと思います。

なお、今回受賞した3名には、Lawrence Technological Universityでの自動車デザイン2週間コース、アップル社iPadとApple Pencil、Wacom MobileStudio Pro 16、FCA US Product Designスタジオ一日体験等、豪華な副賞がプレゼントされています。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:デザイン・設計は15人の学生。現代自動車が謎の電動バギーカー「カイト」を公開(2018/2/13投稿)

韓国メーカ・現代自動車がトリノのヨーロッパデザインセンター・Istituto Europeo di Design(IED)の学生と協力して、全く新しい電動バギーカー「カイト・コンセプト(KITE Concept)」を発表しました。
今回発表された「カイト・コンセプト」は、来月より開催のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて公開予定となっていて、輸送設計プログラムのマスター論文プロジェクトの一部として製作された1:1スケールモデルとなります。

このコンセプトモデルは、中国・インド・イタリア・メキシコ・イギリス・韓国等数多くの国々から集まった15人の学生によって設計されたモデルで、その自由な発想は現代自動車にとっても大きな刺激になっているとのこと。

車体サイズとしては、全長2,580mm×全幅2,235mm×1,455mm、ホイールベース3,745mmといかにもバギースタイルですが、現代自動車らしくない、かなり攻撃的なデザインに見えますね。

なお、現時点ではこのコンセプトについてはほとんど知られていないものの、今回公開されているレンダリング画像では、ルーフやフロントガラス、ドアの無い2シータモデルであることが確認できます。
そして、このコンセプトモデルには、少なくとも1つのブラシレス電動機によって電動パワートレインを保持していることから、100%EVモデルであることが確認できています。

ちなみに、IEDは過去何年かに渡って数々のコンセプトモデルを発表してきましたが、インテリアまでデザインしたのは今回が初めて。
Gruppo Silaと提携して開発されたサベルトシートとギヤボックスのデザイン性についても大きな注目を受けていて、こちらについては同モーターショーにて詳しく説明されるとのことです。