ホンダ「S660」に試乗してみた。これに乗って一番感じたことは「走り」よりも「煽られること」だ!

2020-05-26

たまたま友人の社長さんとご飯を食べる機会があったので、近くのカフェにて合流。
そのときに友人が乗ってきたのがホンダの軽スポーツモデル「S660」でした。
ボディカラーは、上の画像にもある通り”プレミアムスターホワイト・パール”に身を纏ったスポーティな一台。
本当は写真に収めたかったのですが、携帯の電池が無かったことや、雨が降っていたということもあり全く撮影できなかったため、コンフィギュレータ―画像を引用しています。


とりあえず「S660」を見て真っ先に感じたことは「とにかく小さくて、背が低い!」ということ。
それもそのはず、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,180mm、ホイールベース2,285mmとトータル的にコンパクトで、おまけに車重は830~850kgととにかく軽量。
全高の低さは、ランボルギーニ「ウラカン」の1,165mmに迫る低さを持ちます。
とりあえず一通り車体を見て回ると、友人から一言。

友人「この車乗ってみる?」

友人は、この車以外にもフェラーリ「F12ベルリネッタ/458イタリア」を所有する方で、基本的には国産車両には乗らない生粋の外車好き。
それでいて走りにもこだわりが強い方なので、その中で今回たまたま興味を引いた一台にホンダ「S660」が挙げられ、すぐさま購入したのだとか。

トランスミッションは、CVT(簡単に言うとAT)と6速MTの2種類をラインナップしますが、友人はもちろん6速MTを購入。
エアロ等のオプションをほぼ全部付けて300万円超えてしまったみたいです(軽スポーツで300万越えって…乗用車でも高級なグレードに値するのに…)。

さて、実際に「S660」に乗り込んでみますが、とにかく天井が低いこと低いこと。
雨が降っていた日を選んだことに大きく後悔するほどに、ルーフを取っ払いたい衝動に駆られましたが、そのあたりはしっかりと我慢して車内のシートに乗り込みます(それだけ圧迫感があるのですが、そういった非日常的なところも軽スポーツの魅力かも?)。

早速エンジンをかけて1速の状態にて、徐々に加速していきます。
路面はウェッティですし、そこまで加速することはできませんでしたが、低速で走らせるだけでも「この車速っ!」と感じさせるほどで、スピードの伸びも実にスムーズ。
車格は非常にコンパクトですし、線も細くて、一切背伸びをしないピュアな軽量スポーツといった印象でしょうか。
比較をするのはおかしいと思いますが、今現在乗っている車はSUVなので、それに比べて軽やかですし、フロントが今にも浮き出しそうなほどの軽さを感じさせます。

ただ、今回の試乗で大きく印象に残ったことは。
この車が非常に”コンパクト”だからなのか、”軽スポーツ”だからなのかは一切不明ですが、とにかく後続車両達が煽ること煽ること。
コンパクトな上に車高が低いので、後続からの圧迫感はもちろんですが、とにかく車間距離を詰めてくる車両が多かったように感じられます。
雨も強く、そこまで飛ばすこともできないですし、ましてや中々操作する機会の少ないMT。
非常にぎこちない操作であることは間違いないのですが、それでも周りの流れに合わせながら走行していたので、後ろから煽られる要素は無かったように感じるも、それでもしつこく詰めてくるのにはちょっと驚き。

それから継続して走り続けますが、後続車両が変わってもやはり煽りをかけてくるのには、「この車に何か特別な何かを引き寄せる力を持っているからなのか?」と錯覚さえ思えてしまうほど。
いずれにしても、引いてしまう程の圧力をかけてくる後続車両には残念に思いながらも、そこはかとなく挑戦心を抱かせるようなところももしかしたらあるのかもしれません。
乗っていて色んな意味で非日常性を感じることのできる車ですし、退屈せず様々な角度から楽しむことのできる一台なのではないかと思ったりします。

これまでの試乗記録はコチラにてまとめております。

【【好印象】ホンダS660公道試乗】